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2024.02.27 12:00

『Shirley シャーリイ』2024年夏公開決定!

  • Fan's Voice Staff

2020年のサンダンス映画祭でUSドラマ部門審査員特別賞を受賞した『Shirley』が、邦題を『Shirley シャーリイ』として2024年夏に日本公開されることが決定しました。

1948年、ニューヨーカー誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こしたシャーリイ(エリザベス・モス)。新しい長編小説に取り組むも、なかなかスランプから抜け出せず、同じくベニントン大学教授である夫スタンリー・ハイマン(マイケル・スタールバーグ)は、引きこもって寝てばかりいるシャーリイの機嫌をとって執筆へ向かわせようとするも、うまくいきません。

そんな二人のもとへ居候としてやってきたのは、文学部でハイマンの補佐として職を得たフレッド(ローガン・ラーマン)と、妻のローズ(オデッサ・ヤング)。当初は他人が家に上がり込むことを毛嫌いしていたシャーリイでしたが、ひどい扱いを受けても懲りずに自分の世話を焼くローズを通じて、次第に執筆のインスピレーションを得るように。一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性に魅入られ、いつしか二人の間には奇妙な絆が芽生えていきます。ところが、この風変わりな家に深入りしてしまった若々しい夫妻は、やがて自分たちの愛の限界を試されることになるのでした──。

監督を務めたジョセフィン・デッカーは、世界各国の映画祭で高く評価された『Madeline’s Madeline』(18年)やA24とApple TV+が共同制作した『空はどこにでも』(22年)などで知られる奇才。初長編『Butter on the Latch』(13年)に惚れ込んだという巨匠マーティン・スコセッシが、今作では製作総指揮に名乗りをあげました。

スティーブン・キングも影響も受けたと言われる稀代の怪奇作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた、想像力とダイナミズムに満ちた心理サスペンス。彼女の小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあったスタンリーとの数百通の手紙をもとに制作されています。

デッカー監督は、シャーリイ・ジャクスンについて「ある批評家か伝記作家が〈シャーリイは政治的な作家ではない〉と指摘していたが、しかしシャーリイは私的なレベルにとどまりつつ政治を意識していたと思っている」と語り、「だからこそ彼女の作品は今でも響き続けるのだ。彼女の作品は非常に人間的だから時代を超えて読まれている。シャーリイは非日常的な設定、心理描写、あるいは潜在意識に訴える巧みなリズムを使って人種差別、階級差別、性差別と闘っていたのだ」とその魅力についてコメントしています。

脚本を手がけたサラ・ガビンズは長年、文学とかけ離れたホラー作家として扱われてきたシャーリイ・ジャクスンについて異議を唱え、「彼女は数多くの短編や長編を残したが、ホラー作品によくある吸血鬼やゾンビや幽霊や神話上の怪物は登場しない。その代わり日常のありふれた風景の中に恐怖を見出すのがシャーリイの小説の特徴でもある。〈人間こそ恐ろしい怪物であり、私たち自身の精神が血に飢えた悪魔的な妖怪であり、私たちの社会はのどかなパーティーを楽しみつつ石打ちの刑にも加われる気まぐれな人々の集まりである〉」と述べています。

サンダンス映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、ベルリン国際映画祭でも上映され、海外メディアからは「美しい傑作」(AwardsWatch)、「心を掴んで離さない」(The Playlist)、「甘美で官能的」(The Hollywood Reporter)、「夢の世界へ誘う。エリザベス・モスの驚異的な演技」(/Film)と称賛を集めました。

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『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley)

監督:ジョセフィン・デッカー
脚本:サラ・ガビンズ
原作:スーザン・スカーフ・メレル「Shirley」未邦訳
出演:エリザベス・モス、マイケル・スタールバーグ、ローガン・ラーマン、オデッサ・ヤング
2020年/アメリカ/英語/107分/アメリカン・ビスタ/字幕翻訳:橋本裕充

日本公開:2024年夏 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:サンリスフィルム
公式サイト
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