東京コミコン2023：ベネディクト・カンバーバッチがメインステージに登場！

幕張メッセで開催中の「東京コミコン 2023」のゲストとして来日中のベネディクト・カンバーバッチが12月8日（金）、ステージイベントに登場しました。

会場の音楽にあわせてノリノリのダンスを披露しながら登場したカンバーバッチ。MCは、事前に募集したファンからの質問も交えながら、様々な質問を投げかけました。

以下、Q&Aの抄訳です。

カンバーバッチ　ここが私の席だね。OK。

“ほんの数人”とカジュアルに話すんだよね。（超満員会場に向かって）ハ〜〜〜イ！

──（客席にいるファンの）手が上がった時に、『ドクター・ストレンジ』の手のディメンションを思い出すような風景でしたね。
ここにいる全員が発電機を手に持っていたら、この建物の照明全部を灯せるでしょうね。

──東京コミコンに参加してのお気持ちをお聞かせください。
本当に嬉しくて、最高です。非常に規模も大きく、あっという間で。でも皆さんのようなとても優しくて平和的で、熱意のある方々に迎えていただけることは、本当に光栄です。感謝してもしきれません。

──（質問主のファンは）役者を目指していて、あなたのようになりたいです。あなたが俳優としての素晴らしいキャリアを叶えるために行った努力や、何か心がけていることはありますか？
他の誰かのようになろうとしないこと。私のようにならないこと。

とても良い質問ですね…。真面目に話すと、とにかく生計を立てるために（この仕事を）始めました。自分が情熱を傾け、愛することで生計を立てられれば、それで十分以上のこと。多くの人にとってそうだと思いますし、それが実現できるというのは、特別なことです。その後は、努力と運、そしてそうした運や過去の仕事をさらなる機会につなげる方法を学ぶことですね。

（通訳の日本語を聞いて、自分に言い聞かせるように）回答はもっと短く、ね。

とても良い質問です。ひとつのアドバイスにまとめることは難しいですが、でも、失敗を恐れてはいけないません。すべては学びです。それから、自分自身でいることを恐れないで。それがあなたの持つ、最も唯一無二なものだから。そして、挑戦し続けて。

──名探偵と魔法使い、どちらに憧れますか？
おっと…次の質問へ（笑）。

こうした質問をいただけて、私のキャリアを追ってくれている皆さんには感謝したいのですが、私は（自身が演じた特定のキャラクターを）贔屓にはしません。本当にしないんです。すみません。その二つのキャラクターに共通点があるのもわかっていますが、私にとっては、どちらが良いとか比較できないほど違いのある二人です。

──『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』で、目がひとつ増えるシーンがありますが、自分の身体でもっと増えても良い部分はありますか？
会場にはお子さんもいるので…（笑）。

特にありません。どんな部分であれ、増えると扱いが難しくなってしまうと思います。でも今は、もう一つ脳があるといいかも。時差ボケていない脳が欲しいです（笑）。

──『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でカーン役を演じられた時が初来日だったかと思いますが、あの時の浴衣姿がものすごく印象的でした。日本の着物を着た役をぜひ演じていただきたいのですが、いかがでしょうか。例えば、『ラスト サムライ』のような。（注：初来日は2012年12月、浴衣姿を見せたのは同作で2度目に来日した2013年7月）。
英国の侍みたいな役でなければなりませんよね？なんと言えばいいか、今の文化的に、自分のものではない他人の文化を使うことに対して、非常に慎重になることが求められていると思います。でも、過去にその文化圏にいた侍だった人物の話というのであれば──これは明らかにそのトム・クルーズの映画の場合ですが、それなら話は違うと思います。いずれにせよ、着物は素晴らしい服で、とても着心地が良く、美しいし、模様も多様で、伝統もあります。もしそんな脚本があれば、読んでみたいです。

（場内拍手）

Thank you.（日本語で）ありがとうございます。

私は日本文化が大好きですし、日本を訪れるのも大好きです。最初に来た時の体験は本当に素晴らしいもので、その時は（自分が演じた役は）カーンでなくジョン・ハリソンだと、皆さんにウソをついて来ていましたがね。今はウソをつかずに「私はカーンだ」と言えて、とても楽です（笑）。でも本当に、あの時に体験したこと、そして今体験していることに、本当に魅了されます。今回のような短期間ではなく、もっと長く日本にいられる用事がぜひあると良いですね。

──質問というかリクエストなのですが、『SHERLOCK／シャーロック』の、考えるポーズをぜひやっていただけないでしょうか。

スツールでは難しいですね。腕を支えるために、肘掛けのある椅子の方がいいですね。

──もう一度お願いします。
（演技が）ちょっと錆びついていますね。

──もう一つリクエストが来ていまして、カメラに向かってウインクをしていただけないでしょうか。

どのカメラ？これ？撮れた？もう一回？

──ありがとうございます。
今日の楽な仕事の日ですね。

──日本では目は口ほどに物を言うと言いますが、まさにその通りでしたね。
本当にそうですね。

──カンバーバッチさんの舞台が好きという方も大勢いらっしゃって、次に何かあれば絶対に観に行きます。なにか予定はありますか？
はい。何かはお答えできませんが、準備しています。本当に、本当に、またやりたいと思っていました。とても楽しみです。

──この会場にも旅行関係者の方とかもいると思いますので、決まったら絶対に舞台の観劇ツアーを企画していただきたいと思います。
イギリスにお越しいただけるよう、前もってお知らせします。

──最後に日本のファンに一言お願いします。
本当に（日本語で）ありがとうございます。 皆さんの応援と優しさ、そして時には忍耐力には、感謝してもしきれません。今回、日本に来ることを本当に楽しんでいます。何よりも、作品が来るというより、私が皆さんのもとに来られたことを、楽しんでいます。どこに行っても、行けなくても、皆さんの応援を感じていました。英国からは少し離れていますが、本当に日本の国や文化が大好きです。ここに来て、直接皆さんにそうお伝えできることは、私にとって大きな意味があります。だからもう一度、心の底からの感謝をお伝えしたいです。ありがとうございます。

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東京コミックコンベンション 2023（略称：東京コミコン 2023）

会期：2023年12月8日（金）11:00〜20:00、9日（土）10:00〜20:00、10日（日）10:00〜18:00
会場：幕張メッセ 1ホール〜4ホール（千葉県千葉市美浜区中瀬2-1）
※開催時間およびホールは変更となる可能性があります。
主催：株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会
イベント内容：
・国内外映画、コミックなどの最新情報公開
・企業出展（限定・先行商品の販売、グッズの展示など）
・実際に映画で使用されたプロップ（小道具）や、レアグッズの展示
・最新技術を使った様々なコンテンツの体験
・海外セレブ俳優との交流
・ステージでのライブやパフォーマンス・コスプレイヤーとの交流、コンテスト・漫画家やイラストレーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」