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2023.10.03 11:00

『理想郷』日本版本ビジュアルが解禁!ドゥニ・メノーシェよりメッセージ動画が到着!

  • Fan's Voice Staff

第35回東京国際映画祭で最優秀作品賞にあたる東京グランプリ(東京都知事賞)、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の主要3部門を受賞した『理想郷』の日本版本ビジュアルが解禁され、主演ドゥニ・メノーシェよりメッセージ動画が到着しました。

都会を離れて田舎で過ごすスローライフに夢を抱き、スペインの山岳地帯ガリシア地方の小さな村に移住したフランス人夫婦が主人公となる本作は、2010年の発覚から裁判が終わるまでの8年間多くの新聞が報道するなど、スペイン全土に激震が走った実際の事件をベースに映画化した心理スリラー。

到着したビジュアルでは、主人公のアントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)とオルガ(マリナ・フォイス)の対照的な表情が大きく捉えられています。移住先の村人との対立が加速していくアントワーヌがうつむきながら見せる苦悩の表情と、強い決意を感じさせるオルガのまっすぐなまなざし。そんなふたりを引き裂くものとはいったい何なのか──?

ティザービジュアルに続き本ビジュアルを担当したグラフィックデザイナーの成瀬慧は、「原題(As bestas=野獣たち)と本国ポスターは苛烈な暴力描写を突き付けるイメージだったので、映画の入り口としては狭く、かなり絞った印象を受けていました。日本版では、『理想郷』という邦題に決定した時、この映画の核を掴んだタイトルが生まれたと確信しました。ティザーポスターで「理想郷」に辿り着いたある夫婦の恍惚から一転、本ポスターでは、その理想的な空、風景が失われてしまうかもしれない恐怖を、分断された森のシルエットに夫婦の顔を映し出しました。直接的な暴力ではなく、心理的な恐怖、徐々に引き剥がされていく夫婦の姿をイメージしています。信念と憎悪が交錯する、驚愕の心理スリラーの入り口は完全に整いました。固唾を飲んで観てほしいです」と、デザインに込めたポイントを語っています。

アントワーヌを演じたドゥニ・メノーシェは、『ジュリアン』(17年)、『悪なき殺人』(19年)、『苦い涙』(22年)などで強烈な印象を残し、今フランスで最も勢いがあると言っても過言ではない旬の俳優。日本の観客に宛てた動画では、「すばらしい映画が出来上がりました」「映画を観てね!」と柔らかな表情でメッセージを寄せています。

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『理想郷』(英題:The Beasts)

フランス人夫婦アントワーヌとオルガはスローライフに夢を抱き、緑豊かな山岳地帯スペイン・ガリシア地方の小さな村に移住する。しかし、地元で生まれ育った村人たちは慢性的な貧困問題を抱えており、穏やかな暮らしとは言えない生活をおくっている。隣人兄弟シャンとロレンソは新参者であるフランス人夫婦をあからさまに歓迎しておらず、彼らに嫌がらせをするようになっていく。その後、兄弟の攻撃はエスカレート。夫婦が大事に育てていた農作物をダメにしてしまうなど、嫌がらせの範疇を超えていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり、村人と夫婦の意見が対立。敵対関係が激化していき……。

出演:ドゥニ・メノーシェ、マリナ・フォイス、ルイス・サエラ、ディエゴ・アニード、マリー・コロン
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
脚本:イザベル・ペーニャ、ロドリゴ・ソロゴイェン
撮影監督:アレハンドロ・デ・パブロ
2022年/スペイン・フランス/スペイン語・フランス語・ガリシア語/138分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:As bestas/字幕:渡邊一治

日本公開:2023年11月3日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
後援:駐日スペイン大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
公式サイト
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