『マルセル靴をはいた小さな貝』メイキング映像が解禁！

Fan's Voice Staff

A24が北米配給を手掛け、第95回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされた『マルセル靴をはいた小さな貝』のアフレコの裏側を収めたメイキング映像が解禁されました。

実写とストップモーションを組み合わせ、監督自身が本人役で出演するなど、フィクションでありながらもドキュメンタリーのように見せかけたモキュメンタリー手法で、“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルの大冒険を、コミカルに、エモーショナルに描く本作。

メイキング映像では、マルセルの声を担当したジェニー・スレイトが「マルセルを演じていた瞬間は、何かを作り出すことに対する自信と自由を感じることができた。オリンポスの神になったみたいに、どうすればいいか手に取るようにわかる。まるでマルセルを演じるために練習してきたみたいにね」と振り返り、「アドリブを組み込んだのは、命を吹き込むため。わたしたちは実際に命の宿った物語を作っていった」とコメント。

スタジオではなく自宅や屋外で収録を行ったり、頭に手作りの装置を付けて録音する様子も切り取られており、監督・脚本・出演を務めたディーン・フライシャー・キャンプは、「何時間分の音声を録音したのかはわからない。けど、編集室には大量の素材が散乱していたよ」と、達成感に溢れた表情を見せます。

最後には、スタッフとキャストが一致団結してかけ声を収録する様子も収められており、制作陣のチームワークの良さが伺えます。さらにスレイトが、「この作品が伝えたいのは、“変化は恐ろしく、喜びはかけがえのないもの”ということだと思う。わたしたちは、ほかのみんながどんなつらい経験をしているのか知ることはできないけど、困難を乗り越えるとはどういうことなのかを知っている。この作品は、どんなことも自分が望めば笑顔に変えることができるのだと、教えてくれる」とコメントを寄せています。

＝＝

『マルセル靴をはいた小さな貝』（原題：Marcel the Shell with Shoes On）

監督：ディーン・フライシャー・キャンプ
脚本：ディーン・フライシャー・キャンプ、ジェニー・スレイト、ニック・パーレイ、エリザベス・ホルム
キャスト：ジェニー・スレイト（マルセル／声）、イザベラ・ロッセリーニ（マルセルの祖母コニー／声）、ディーン・フライシャー・キャンプ（アマチュア映画作家ディーン）、レスリー・スタール（CBS『60ミニッツ』キャスター／本人役）　　
2021年／アメリカ／90分／字幕翻訳：小山朋子