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2023.06.05 11:00

『テノール! 人生はハーモニー』オペラ座での撮影に迫るインタビュー映像が解禁!

  • Fan's Voice Staff

一流オペラ教師とその日暮らしのラッパーの快進撃を描いた感動のヒューマンドラマ『テノール! 人生はハーモニー』のインタビュー映像が解禁されました。

ラップが趣味のその日暮らしのフリーターのアントワーヌ(MB14)が、その“超美声”をオペラ教師のマリー(ミシェル・ラロック)に見出され、オペラの猛レッスンを受け始める物語。

パリ・オペラ座が舞台の本作は、数年がかりの交渉を重ね、多くのシーンが実際にオペラ座内部で撮影。絢爛豪華な吹き抜けの間や、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思わせるグラン・ホワイエ(大広間)、かの有名なシャガールの天井画「夢の花束」のほか、オペラ座内の名所が次々に登場し、圧巻の景観が物語をドラマティックに盛り上げます。

グラン・ホワイエ

劇中でアントワーヌたち練習生の稽古場として使用される特に重要な場所であるグラン・ホワイエについて、クロード・ジディ・ジュニア監督は「オペラ座は“豪華だけど、他の稽古室もこんなものさ”と自然に見えるようにした。この映画はフィクションだから、アントワーヌにとって魔法の場所にしたかった」と説明。さらに、「この場所がどれだけ美しいかを見せ過ぎてしまうと観客の注意をそらしてしまい、キャラクターやプロット設定が損なわれかねない。映画の躍動感を奪わずにこのユニークな場所を紹介するうえで、見せ方のバランスが肝心だったんだ」と、この場所ならではの撮影の苦労も披露しています。

アントワーヌの才能を見出し、自身もオペラ座を愛するひとりであるオペラ教師マリーを演じたミシェル・ラロックは、ロックダウン中に行われた撮影の合間に遭遇した出来事を紹介。「撮影の間は、メイクするのに“皇后のボックス席”を使っていた。ある日、音楽が聞こえてきたからボックス席から舞台を見下ろしたら、舞台ではダンサーたちが稽古をしていた。ロックダウン中のこともあって涙がこみ上げてきた。そういう特別な場所」と振り返っています。

アントワーヌとマリーがオペラ座の舞台を訪れるシーンでは、オペラ界の大スターのロベルト・アラーニャがマリーと旧知の仲の人物として登場。アントワーヌの才能を高く評価し、マリーとともに彼のこれからのサクセスストーリーを後押しする重要な役割を担っていますが、今回の映像には彼の撮影シーンも収録。監督は、「最初から脚本にロベルトの名を記していたから、本人役として出演することに同意してくれて、本当に光栄に思うよ。ロベルトはこの映画のクオリティを支える貴重な存在だったけど、彼は俳優でもあるから、最初から完璧な演技だった」と満足そうに振り返っています。

マリーとの出会いにより自分の本当の居場所を知ることになるアントワーヌを演じたMB14は、初めての演技で映画主演に挑戦。自身が出演した2016年の「THE VOICE」を見ていた監督らからアプローチを受けて以来、約6年にもわたり本作に関わることとなりましたが、「13歳の時から俳優になりたかったから今回は音楽が導いてくれた素晴らしいチャンスだ」と振り返っています。アントワーヌのキャラクターについて、「僕と共通点が多いアントワーヌというキャラクターがとても気に入った。特に彼のキャリアや性格に共感したし、様々な面を持つがゆえになじめないところや、自分の居場所を見つけるのに苦労しているところもね」と、自身と重ねて語っています。

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『テノール! 人生はハーモニー』(原題:Ténor)

芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるが──。

監督:クロード・ジディ・ジュニア
出演:ミシェル・ラロック、MB14、ロベルト・アラーニャ
101分/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:古田 由紀子/G

日本公開:2023年6月9日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト
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