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2023.05.15 8:00

『あしたの少女』8月25日公開決定!日本版ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

巨匠イ・チャンドンがプロデューサーを務めた『私の少女』で鮮烈な長編デビューを飾ったチョン・ジュリ監督の8年ぶりとなる最新作『Next Sohee』(英題)が、邦題を『あしたの少女』として8月25日(金)より全国公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁されました。

舞台は現代の韓国。高校生のソヒ(キム・シウン)は、担任教師から大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社を紹介され、実習生として働き始めます。ところが、会社は顧客の解約を阻止するために従業員同士の競争をあおり、契約書で保証された成果給も支払おうとしません。そんなある日、指導役の若い男性チーム長が自殺したことにショックを受けたソヒは、自らも孤立して神経をすり減らしていきます。やがて凍てつく真冬の貯水池でソヒの遺体が発見され、捜査を担当する刑事ユジン(ペ・ドゥナ)は、彼女を自死へと追いやった会社の労働環境を調べ、いくつもの根深い問題をはらんだ真実に迫っていくのでした──。

2017年に韓国で実際に起こった事件をモチーフに、ダンス好きの明るい少女が想像を絶する過酷な労働環境に疲弊し、ついには自死へと追いやられていく様を、迫真のリアリティをこめて描ききった本作。無垢な青少年を消耗品のようにこき使う企業の実態をあぶり出し、日本よりもはるかに競争が厳しいと言われる韓国の社会システムの歪みをも告発しています。

ソヒが実習生としてコールセンターで働く前半パートは、物語のベースになった実際の事件を忠実に再現。もうひとりの主人公・刑事ユジンが登場する後半はチョン監督の創作で、韓国の労働問題を追及してきたジャーナリストらに触発されて、キャラクターを構築したといいます。

ソヒ役にはフレッシュな新進女優キム・シウンが抜擢され、競争社会の底辺であえぎながら懸命に生きようとした少女の心情をこのうえなくリアルに表現。事件の真相究明に執念を燃やすユジン役には、日本映画やハリウッド映画でも活躍し、是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』も記憶に新しいペ・ドゥナ。前作『私の少女』でタッグを組んだチョン監督は、当初からペ・ドゥナの起用を想定して脚本を執筆しました。

本作は2022年にカンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に韓国映画として初めて選ばれ、第23回東京フィルメックスでは審査員特別賞を受賞するなど、多数の国際映画祭で高い評価を受けています。

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『あしたの少女』(英題:Next Sohee)

監督・脚本:チョン・ジュリ
出演:ペ・ドゥナ、キム・シウン、チョン・フェリン、カン・ヒョンオ、パク・ウヨン、チョン・スハ、シム・ヒソプ、チェ・ヒジン
2022/韓国/5.1ch/138分/DCP

日本公開:2023年8月25日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開
配給:ライツキューブ 
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