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2023.03.17 7:00

ベルリン金熊賞『アダマン号に乗って』4月28日緊急公開決定!日本版特報&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門で金熊賞を受賞したニコラ・フィリベール監督最新作『On the Adamant』(英題)が、邦題を『アダマン号に乗って』として4月28日(金)に緊急公開されることが決定し、日本版特報とポスタービジュアルが解禁されました。

フィリベール監督5年ぶりの新作の舞台は、パリの中心地・セーヌ川に浮かぶ木造建築の船。精神疾患のある人々を迎え入れるこのユニークなデイケアセンター“アダマン号”では、文化活動を通じて彼らの支えとなる時間と空間を提供することで、社会と再びつながりを持てるようサポート。運営するのは、精神科医療の世界で起こる“質の低下”や“非人間化”の波にできる限り抵抗しようとするチーム。患者もスタッフも区別なく、誰しもにとって生き生きと魅力的なこの場所を監督は「奇跡」だと言い、やって来る人々に寄り添い、優しい眼差しで捉え見つめ続けます──。

去る2月に開催された第73回ベルリン国際映画祭では、コンペティション部門唯一のドキュメンタリー作品として上映され、「人間的なものを映画的に、深いレベルで表現している」と賞賛を浴び、金熊賞受賞時のスピーチでフィリベール監督は、「ドキュメンタリーとフィクションを区別せずに賞を与えてくれたことに感謝している。精神疾患への人々が抱く偏見を変えたいし、生産性が無い人々に税金を使うのは無駄という風潮に抗いたい」と呼びかけました。

現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督は、『ぼくの好きな先生』(02年)の世界的大ヒットで知られ、多様な存在や価値が共にあることを淡々と優しい眼差しで映し続けてきました。今作の日本配給を手掛けるロングライドはそんな監督に惚れ込み20年来の交流を持ち、『人生、ただいま修行中』(18年)に続き日仏共同製作として参加しています。

当初、来春日本公開予定だったところ、フィリベール監督の「日本の観客にいち早く届けたい」という強い思いと、金熊賞受賞後の国内外の大きな反響を受け、4月のフランス公開から日を開けずに日本でも急遽公開される運びとなりました。

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『アダマン号に乗って』(英題:On the Adamant)

監督/ニコラ・フィリベール
2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur l’Adamant/日本語字幕:原田りえ

日本公開/2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
共同製作・配給/ロングライド
協力/ユニフランス
公式サイト
© TS Productions, France 3 Cinéma, Longride – 2022