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2023.02.22 12:30

【全文掲載】『別れる決心』パク・チャヌク監督がネタバレ解説!来日Q&Aレポート

  • Atsuko Tatsuta

※本記事には映画『別れる決心』の重大なネタバレが含まれます。

第75回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した、パク・チャヌク監督6年ぶりの最新作『別れる決心』が2月17日(金)に日本公開されました。

男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)。捜査が進む中で互いの視線は交差し、いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱くようになります。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えましたが、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりでした──。

韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得、決めセリフがSNSで流行、BTS のメンバーRMも複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSで報告するなど、社会現象といえるブームを巻き起こし、韓国版“アカデミー賞”とも称される青龍賞では、監督賞をはじめ6冠を獲得しました。

主演は『殺人の追憶』(03年)、『グエムル 〜漢江の怪物〜』(06年)とポン・ジュノ監督作品で一躍注目を集め、ドラマ、アクション、時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているパク・ヘイルと、アン・リー監督『ラスト、コーション』(07年)でヒロインを演じ一躍国際的な女優としての地位を確立し、『ブラックハット』(15年・マイケル・マン監督)でハリウッドにも進出している中国出身のタン・ウェイ。

監督を務めるパク・チャヌクは、『オールド・ボーイ』(03年)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、その後『渇き』(09年)、『イノセント・ガーデン』(13年)、『お嬢さん』(16年)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた韓国を代表する巨匠です。

公開に先立ち、前作『お嬢さん』以来5年10か月ぶりとなる来日を果たしたパク・チャヌク監督は、昨年12月27日(火)に東京・新橋で開催されたFan’s Voice独占試写会に登壇。上映後に来場者からの質問に答えました。本記事ではQ&Aの内容全文をレポートします。

──まずは本作を観終わったばかりの皆さんに、一言ご挨拶をお願いします。
皆さん、寒い中、そして夜遅くに私の映画を観に来てくださって本当にありがとうございます。私は前作の『お嬢さん』という作品を撮って以来、約6年ぶりに劇場にかける長編映画を作ったわけです。本当に久しぶりに作った映画となります。また、コロナ禍を経ながら、果たしてこの先劇場で皆さんにこの映画を観ていただける日が来るだろうかととても心配していましたが、無事に皆さんに観ていただけることになりました。そういう意味でも、まるで初めての映画を作って皆さんに観ていただくような、そんなワクワクウキウキした気分でおります。

──ありがとうございます。観客の皆さんから質問をお受けする前に、私から一つだけ質問させてください。デビュー以来、ミステリー調はあなたの一貫したスタイルで、本作は前作『お嬢さん』と全く違う設定ではありますが、愛の物語をミステリーというジャンルの枠組みで描くという点では共通しています。ミステリーとロマンスを融合するスタイルに映画作家として惹かれる理由は何でしょうか?
その2つの要素はとてもよく似合うのではないかと思います。というのも、愛とは本当に大きなミステリーではないかと思うからです。どうして私はあの男性、あるいはあの女性に惹かれるのだろうか。それは口では言い表わせられないほどの大きな謎だと思います。どうすればあの人の心を得られるだろうかと考える──それもまた然りです。ですから、ミステリーという形式にロマンスを融合させるのは、とても符号することではないかと思っています。

──質問①:ずっと公開を待っていて、観られてすごい嬉しいです。ありがとうございます。観ていて、韓国語と中国語のやり取りが凄くもどかしいのと、すごくセクシーな感じがしました。言葉が通じないけれども何かで通じ合うようなところが、すごくすごく良かったのですが、そうした作用をどういう風に考えて作られたのでしょうか?
まずは、言葉が完全に通じない人同士というのは、愛(を描く)においてとても効果的な装置になるのではないかと思います。とても良い愛のストーリーがあり、そしてその愛を成就させるために、高い壁、厚い壁、厳しい条件があればあるほど、よりドラマチックになるとは思いませんか。そういう意味で、言葉の壁というものを私は活用せずにはいられませんでした。映画を作るにあたり、ともすると通訳を必要とするという場面を通常はできるだけ避けようとします。それを描写すると、どうしても時間がかかってしまいますから。観客も、一体ここで何を言ってるのか、何を言おうとしてるのかがわかるまでに時間がかかると、非常にもどかしく思います。ですから、できるだけそういう場面を避けるか、あるいは字幕で処理をすることになると思いますが、私は逆に、それを効果的に使おうと思いました。

簡単に言えば、劇中の男性主人公のヘジュンと、観客の皆さんの両方をもどかしくさせようと思ったわけです。女性主人公のソレが熱弁している時、彼女はいったい何を言ってるんだろうかと、ヘジュンも、映画を観る皆さんも、とても気になったと思います。早くその内容が知りたいと、きっと思ったはずです。今現在も私が韓国語で話していると、皆さんは一体監督が何を話しているのだろうととても気になり、知りたく思うと思います。ですから私もできるだけ短めに話して、すぐに通訳に任せたいと思います(場内笑い)。

──質問②:私は監督のファンになってもう18年ぐらい経つのですが、多くの作品で音楽監督をなさっているチョウ・ヨンウク先生のことも大好きで、この作品もチョウ先生が担当されると聞いてからすごく楽しみにしていました。(今日の)試写会が始まる前にもずっと(会場内のBGMで)音楽が流れていたので、高まる気持ちが抑えられませんでした。いつもチョウ先生と音楽を作られる時には、例えばパク監督の方から具体的なオーダーを出されるのか、もしくはチョウ先生に全て一任されるのか、すごく興味があるので教えていただければ嬉しいです。
まず、音楽を担当してくださっているチョウ・ヨンウクさんとは、実は彼が映画の仕事をする前から友人でした。ですから、映画界に入ったのは私の方が先で、彼が後だったのですが、彼は最初の映画から大ヒットしたことから、私との関係性が逆転しました。というのも、私は『JSA』(00年)という作品に巡り合う前にも、自分で作った映画はありましたが、2本とも(興行的には)失敗作でした。一方で、チョウさんは関わった映画が大ヒットをしたおかげで映画の世界で大きな仕事をし、彼がよく知っている映画会社に私を紹介してくれて、そして『JSA』という作品に巡り合うことになりました。

そして、チョウさんは文字通りに私の隣に住んでいます。いま話したようにかつて実際にお世話になっているという事情もあり、また、すぐ横に住んでいるという事情もあり、他の音楽監督に任せたくても叶わないような関係性にあるのが、私にとって一つの痛みでもあります。日本にも素晴らしい音楽家の方たくさんいると思うので、そういった人達にもやってもらいたいなと思いつつも、私にはそれができない事情があるんです(場内笑い)。

その代わり、私は作品作りをする時に(チョウさんを)すごくイジメます。「この曲は違うと思う。また作り直して」「この部分のこの楽器は変えてほしい」という具体的な要求をたくさん出し、すごく厳しい条件を出して、イジメています。

この作品では韓国の様々な映画賞において、本当に残さずというほどに音楽賞をもらっています。ですから(チョウさんは)すごく有頂天になっているのですが、私は彼に言いました。「いい気になるなよ」と(場内笑い)。この映画で使われているマーラーの交響曲第5番を、みんなは君が作ったと思って、勘違いして賞をくれているのだから、決していい気になるんじゃないよ、と。

そうしたら彼は、「えー、それならマーラーのことをよく知っている外国でも音楽の評価が高いのはどういうことだよ」と言い返してくるので、「それはだね、外国の人はよく知らないから、劇中に使われている『霧』という音楽を君が作ったと思い込んでるからだよ」と言いました(場内笑い)。

──質問③:本当に『お嬢さん』のDVDを気が狂うほど観たので、今日という日をとても楽しみにしてました。音楽の話が続いて大変申し訳ないのですが、マーラーの曲は、どうしても私の中では(ルキノ・ヴィスコンティ監督の)『ベニスに死す』(71年)が頭の中によぎってしまい、『お嬢さん』もそうだったのですが、監督の作品では“予感”をすごく感じさせる部分が多く、もしかしたらこれにもそういう意味とかあるのかなと、上映中にすごく考えてしまいました。この曲を使われた理由と狙った効果があれば、お教えいただきたいなと思います。
まず、私はこのマーラーの交響曲を使うことを本当の最後の最後まで迷いましたし、避けようとしました。ですから、他の様々な曲を探して聴いてみましたし、実際に合わせてもみました。ただ、この映画にぴったり合う曲を、他に見つけることができませんでした。どうして避けようとしたかというと、今おっしゃっていただいたように『ベニスに死す』という作品で使われていて、それがあまりにも有名なので、もしかして真似たのではないかと思われないかと思ったからです。

でもやはり、仕方なくこのマーラーの交響曲を使ったわけです。いっそのこと考え方を変えて、もうこれしか合わないのだからこれで良いだろう、と。ヴィスコンティ監督がこのマーラーの交響曲の独占使用権を持っているわけでもなし、私が使っていけない決まりもない、と。それに、このヴィスコンティ監督が作った映画はあまりにも昔のものだから、きっと今の若者は誰も知らないだろうと思って使いました。でも、いざこの映画が出来上がってみんなが観たところ、思いのほか若い人までも、昔このヴィスコンティ監督の作品に(この曲が)使われたということ、この映画があったということを知っていました。すごくたくさんの人が知っていて、若い人たちまでもこんなに知っているとは思いもよりませんでした。ですから、ちょっと後悔したりもしましたが、でも仕方がなかったというのが本音です。

なんだか死を予告するような感じをお受けになったというのは、もちろんそのヴィスコンティ監督の『ベニスで死す』という作品の影響もあるかもしれませんが、そもそもこのマーラーの曲が作られた元に死と関係があるので、ヴィスコンティ監督の映画がなくても、そういうふうに感じ取られたのかもしれません。

──質問④:今回は、これまでの監督の作品よりもラブストーリーの色が強く出ているように感じました。今回、このように大変ロマンチックなラブストーリーを書きたいと思われた理由など、お聞かせいただけたら嬉しいです。
私が今まで作ってきた作品たちも、よくよく見れば、とてもロマン主義的なラブストーリーだと言えます。ただ、今まで作ってきた作品では、例えば、暴力的なシーンだとかエロティシズムを感じるようなシーンがやはりとても強いので、前面に打ち出されて見える。ですから、深いところで描かれている愛の話がなかなか見えてこなかったのかもしれません。やはり暴力的なところ、そしてちょっとセクシーな露出の多いところは、どうしても強い印象が残るものです。ですから、今回の映画を作り、私が「今回もまた愛の物語で戻ってきました」とご挨拶したら、みんなが笑うんですね。ですから自分の中では、より直接的に、もう外から見てもやはりこれはこの愛のストーリーだということを見せたくて、今回の映画を作るに至りました。

まとめると、私が今回新たに愛のストーリーを描いたわけではなく、今まで入れてきた要素を入れなかった、というだけです。

──質問⑤:期待していた以上の作品で非常に感動しております。お伺いしたいのが、物語のプロットについて。今回の作品ではスマートフォンであったり、スマートウォッチといったハイテクなデバイスが効果的に使われていると思います。これを物語に盛り込むことを最初に思いついていたのか、物語を組み立てていく中で盛り込まれていったのかというのをお伺いしたいです。
脚本を書いている途中、第1稿ができた時に自分で読み返してみて、「これは大変なことになった」と思いました。というのも、劇中でスマートフォンでメッセージを送るシーンがすごく多かったからです。ただ、どうしたらこれを避けられるだろうかという風には考えましたが、途中ですぐに諦めました。というのも、実際に現代、それも都市部で生きている人たちの生活を見てみると、こういったことは避けては通れないと思ったからです。実際に皆は携帯で本当に頻繁にメッセージを送っているし、写真を撮るのにも携帯やスマートフォンを使っている。

私としては、可能であればフィルムカメラを使いたいと思ったりもしますし、何かを録音するときでも、旧式のテープがぐるぐると回るようなものを使いたいと思ったり、例えば刑事が事件のファイルを見るときも、紙に写真が貼ってあってその書類を見る、みたいなようにしたいと思ったりする方ではありますが、ただ、そういう映画をもし作ったとしたら、観るやいなや、観客の皆さんはきっと「何だこれ、変だな」と思うと思います。実際には、生活の中で当然のように携帯でたくさんのメッセージを送るし、何かを見るのにどうしてiPadを使わないんだ、とか、なぜ未だに手書きのものなんだ、というふうに、不自然さをむしろ感じるだろうと思いました。私はこの映画を作るにあたって、決して古いタイプの、旧式の映画にはしたくなかった。現代の観客が観るわけですから、皆さんが共感できるような、そんな映画を作りたいと思いました。現実の生活の中でこれらのデバイスを使っているのは事実なので、それをそのまま使おうと考えました。

こういったデジタル文化が浸透した世界や、デジタル機器を使うと、ともすると「冷たい」と感じるかもと思うかもしれませんが、必ずしもそんなことはないと思います。本当に現代人にとって、スマートフォンは今や身体の一部となっている、生活の延長線上にあるものと言っても過言ではないくらいだと思います。あたかも手の一部であるかのように、本当にいつも握って何かをしている。そして自分がそのスマートフォンでメッセージを送ったら、相手も今それを読んでいる最中だということもわかります。ですから、機械的な冷たさというものではなく、相手もきっと、手の一部になっているような感覚でスマートフォンを頻繁に利用しているので、あたかも相手の手を握っているような感覚にもなり得ると思いました。彼女も自分と同じように、今これを手に持ってこれを読んでいる。このメッセージはすぐに彼女のもとに届くということがわかる。そしてそのメッセージを読む彼女がいる。それが感じられるので、決して冷たくないと考えました。二人は物理的に離れていても、そのメッセージという形であたかもすぐ側にいる、まるで相手と向き合っているような感覚。そんな効果が得られると思いました。

ひとたびこうしたデバイスを使うことは避けられないと自分で認めた瞬間、どうせ使うのであれば、積極的により上手く、効果的にたくさん使おうと考えました。その先に、さらに通訳アプリを使うという部分が出てきて、それは脚本の最後の段階で入れ込みました。

──質問⑥:質問の一つはすごく短いのですが、最後にパク・ヘイルさんが転んだのは、本当なのか、演技なのか。もう一つは、いろいろな都市で撮影をしていると思いますが、自分の思った通りの撮影地だったとか、違ったけど結果として良かったとか、撮影地について何かエピソードがあればお聞かせください。
まずロケーションですが、海がたくさん出てきますが、実際には韓国の中でも3箇所の海辺で撮影し、それをあたかも1箇所のような感じになるように編集しました。ですから、脚本に書かれている要求事項に合うように、海に陽が落ちる、満潮ということで本当に陸地のギリギリのところまで潮が満ちてきている、風によって比較的に波が高い、というような条件を求めました。そんな映像が撮れる場所を探し、そしてちゃんと満潮になる日にちなどを調べ、気象庁にも本当に頻繁に問い合せをして、日にちを決め、時間を決め、その日に合わせていろいろな準備をしました。そして、この日に撮れなかったら僕たちの映画は本当に大変なことになるぞ、という覚悟で臨みました。

特に、終盤の海辺で、まるで山のような形をした岩があったことを皆さん記憶にありますでしょうか。海辺にそうした岩がある場所を見つけたときは、本当に幸せだなと感じました。というのも、この映画は山で始まり、海で終わります。山のような形をした岩──まるでミニチュアのような山、山の形をした大きな岩がちょうど海辺にあり、一つのフレームの中に山と海を同時に収めることができる場所があったということで、できるだけその場所を活用しようと思いました。女性主人公ソレがその山と山の間の谷のようなところを通って姿が消えていく──まるでそこを通ると、そこはもう現世ではなく幻想の中の別世界であるかのような、そんな存在として見せられるかなと考えたわけです。

パク・ヘイルさんが2回転びましたが、あれはもともと計画されたことではありません。私が転んでくれと言ったわけでもなく、実際に足元に石がいっぱいあって、滑って転んでしまったんです。それも2回も転んでしまった。その間、私がカットをかけずに(カメラを)回し続けたということです。あそこでヘイルさんが転んでしまったのを見ながら、私は、男性主人公ヘジュンの愚かさの象徴のような気がしました。劇中で(ヘジュンが)「僕がいつあなたを愛してるって言いました?」なんてちょっとムキになって言うような姿もありましたが、今は自分の足の下にソレが埋まっているということも知らずに必死になって探している。そんな愚かなヘジュンに、言ってみれば天罰が下ったのかなという見方をしました。

カンヌ版ポスター

──まだまだお話をお伺いしたいのですが、お時間となりました。最後に監督より、改めて一言いただけますでしょうか。
この映画を観たたくさんの観客の皆さんが、この映画は2回以上観ると余計に面白いとおっしゃってくださっています。それは例えば、1回目はヘジュンの視点からこの映画を観て、そして2回目は女性ソレの視点から観直してみると、また別の楽しみ方がわかるという風に言ってくれています。皆さんに本当にそう感じていただけるか、私にはどうかは分かりませんが、そういう口コミが広がっているということを皆さんにもお伝えしながら、ご挨拶に代えさせていただきたいと思います。

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『別れる決心』(英題:Decision to Leave)

男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)は捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった……。

監督/パク・チャヌク
脚本/チョン・ソギョン、パク・チャヌク
出演/パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
2022年/韓国映画/シネマスコープ/138分/G/原題:헤어질 결심

日本公開/2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
提供/ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW
配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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