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2023.01.27 10:00

アリ・アッバシ監督『聖地には蜘蛛が巣を張る』4月14日公開決定!日本版ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

イランで実際にあった娼婦連続殺人事件から着想を得て描いた鬼才アリ・アッバシ監督の最新作『Holy Spider』が、邦題を『聖地には蜘蛛が巣を張る』として4月14日(金)より順次公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁されました。

イランの聖地マシュハドで2000年から2001年にかけて16人もの犠牲者を出した “スパイダー・キラー事件”と呼ばれたサイード・ハナイによる娼婦連続殺人事件に基づき描かれた本作。

監督を務めたのは、第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した『ボーダー 二つの世界』(18年)でスリリングなファンタジーの世界を描き、映画界の注目を一気に集めた北欧の鬼才アリ・アッバシ。「連続殺人鬼の映画を作りたかったわけではない。私が作ろうと思ったのは、連続殺人鬼も同然の社会についての映画だった」と語り、構想に15年をかけたといいます。

事件を追う主人公の女性ジャーナリストを演じたのは、本作で第75回カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたザーラ・アミール・エブラヒミ。「彼女の演技は息を呑むほどすばらしい」(20 Minutes)と評されるなど、鬼気迫る演技で大きな注目を集めました。

日本版ポスタービジュアルはオリジナル版のポスターを踏襲し、色鮮やかで複雑な織りのペルシャ絨毯に描かれているのは、劇中に出てくる“娼婦”をモチーフにしたデザイン。

邦題 『聖地には蜘蛛が巣を張る』は、殺人鬼につけられた“スパイダー”という呼び名と、アリ・アッバシ監督が飛行機の上空からマシャハドの街を見た際に、中心部にあるモスクから広がる街並みが、まるで「蜘蛛の巣」のように見えたという印象を受けて付けられました。

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『Holy Spider』(原題)

聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。「街を浄化する」という犯行声明のもと殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視していた。事件を覆い隠そうとする不穏な圧力のもと、女性ジャーナリスト・ラヒミは危険を顧みずに事件を追う。ある夜、彼女は、家族と暮らす平凡な一人の男の心の深淵に潜んでいた狂気を目撃し、戦慄する──。

監督/アリ・アッバシ
脚本/アリ・アッバシ、アフシン・カムラン・バーラミ
音楽/マルティン・ディルコフ
撮影/ナディム・カールセン
編集/ハイェデェ・サフィヤリ、オリヴィア・ニーアガート=ホルム
出演者/メフディ・バジェスタニ、ザーラ・アミール・エブラヒミ
デンマーク、ドイツ、スウェーデン、フランス/ペルシャ語/2022/シネスコ/5.1Ch/118分/字幕翻訳:石田泰子

日本公開/2023年4月14日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開
配給/ギャガ
後援/デンマーク王国大使館
©Profile Pictures / One Two Films