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2022.08.26 11:00

『やまぶき』11月5日公開決定!ポスタービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第75回カンヌ国際映画祭ACID部門に選出された山﨑樹一郎監督の新作『やまぶき』の公開日が11月5日(土)に決定し、ポスタービジュアルが解禁されました。

父親の会社の倒産で多額の負債を背負った、かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンス(カン・ユンス)。岡山県真庭市に流れ着き、今はベトナム人労働者たちとともに採石場で働いています。一方で、刑事の父と二人暮らしの女子高生・山吹(祷キララ)は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始めます。二人とその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始め──。

陽の当たりづらい場所にしか咲かぬ野生の花「山吹」をモチーフに、資本主義と家父長制社会の歪みに潜む悲劇と希望を描いた本作。政治的な主題を声高ではなく繊細に描く作風が評価され、今年5月に行われたカンヌ国際映画祭のACID部門に日本映画として初めて選出される快挙を果たしたほか、多数の海外映画祭に招待されています。

チャンス役を演じるのは、イギリスで演劇を学び、今回初めての日本映画出演となる韓国人俳優のカン・ユンス。山吹役は、『サマーフィルムにのって』(21年)や『セイコグラム~転生したら戦時中の女学生だった件~』(22年)など話題作への出演が相次ぐ祷キララ。その傍に、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、松浦祐也、青木崇高ら実力派俳優が集結しています。

本作は、岡山県真庭市の山間で農業に携わりながら、地方に生きる人々に光をあてて映画製作を続ける山﨑樹一郎監督の長編第3作。長編デビュー作『ひかりのおと』(11年)では、故郷・岡山に戻り酪農を継ぐ若者の苦悩と葛藤を描き、『新しき民』(15年)では江戸時代の農民一揆を題材とし時代劇に挑戦しました。『やまぶき』は、再び地元でロケをし初めて16ミリフィルムで撮影に挑んだ野心作です。

フランスのSurvivance(シュルヴィヴァンス)との国際共同製作である本作では、『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(16)でアヌシー国際アニメーション映画祭で2冠を得たセバスチャン・ローデンバックがアニメーションパートを、オリヴィエ・ドゥパリが音楽を担当。また、フランソワ・トリュフォーやモーリス・ピアラ、フィリップ・ガレルなど巨匠監督の作品を手がけた、フランス映画の伝説的な編集者であるヤン・ドゥデが編集協力をしています。

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『やまぶき』

監督・脚本/山﨑樹一郎
出演/カン・ユンス、祷キララ、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、青木崇高、黒住尚生、桜まゆみ、謝村梨帆、西山真来、千田知美、大倉英莉、松浦祐也、グエン・クアン・フイ、柳原良平、齋藤徳一、中島朋人、中垣直久、ほたる、佐野和宏
プロデューサー/小山内照太郎、赤松章子、渡辺厚人、真砂豪、山﨑樹一郎
製作/真庭フィルムユニオン、Survivance
2022年/日本・フランス/16mm→DCP/カラー/5.1ch/1:1.5/97分

日本公開/2022年11月5日(土)渋谷ユーロスペース、12日(土)大阪シネ・ヌーヴォほか全国順次公開!
配給/boid、VOICE OF GHOST
公式サイト
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