『ルッツ海に生きる』日本版予告編が解禁！

Fan's Voice Staff

地中海の島国・マルタ製作映画として日本初上陸となる『ルッツ　海に生きる』の日本版予告編が解禁されました。

主人公ジェスマークは、曾祖父の代から引き継ぐ伝統漁船ルッツの漁師。初めての子どもが生まれたばかりの彼は、人生の岐路に立つことになります。

予告編で描かれるのは、ジェスマークに次々と降りかかる苦難。ルッツの船底に見つかった水漏れ、子どもの発育不良、EUの共通漁業政策で決められた禁漁期、魚市場でのヒエラルキー、そして妻からのプレッシャー。修理費や高額の治療費が彼の肩にのしかかる一方で、漁師を続ける限り安定した収入を得ることができないという現実。ただ、誇りを持てる仕事を続け、妻と息子と幸せに暮らしたいと願う青年は、徐々に社会の中で追い詰められ、漁師としてやってはならないことに手を染めてしまい──。

一本気な漁師の葛藤と苦悩を通して、風光明媚な観光地として人気のマルタ共和国のもうひとつの現実と、現代における伝統を受け継ぐことの難しさを描いたのは、マルタ系アメリカ人のアレックス・カミレーリ監督。本作はサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞し、世界的にも評価を受けています。

海外からのクルーが撮影する時に現地で使用した制作費の最大40％を助成する奨励金制度があることから、数多くの映画の撮影地に選ばれてきたマルタ。これまでに『グラディエーター』（00年）、『モンテクリスト伯～巌窟王～』（02年）、『トロイ』（04年）、『ミュンヘン』（06年）などの撮影地となり、今年はリドリー・スコット監督が撮影を行っています。

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