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2022.05.16 12:00

ロシア政府の暗部に切り込む『ナワリヌイ』6月17日緊急公開決定!

  • Fan's Voice Staff

プーチン政権を真っ向から批判する“反体制のカリスマ”の緊迫のドキュメンタリー『Navalny』が、邦題を『ナワリヌイ』として6月17日(金)より緊急公開されることが決定しました。

ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイは、インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマ。タイム誌の2012年版「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたナワリヌイは、自らも政党を結成し、モスクワ市長選に出馬し大健闘。この選挙では政権側による開票の不正操作があったのではないかという疑惑が持ち上がるなどして大きな注目を集めましたが、やがて政権の最大の敵となった彼は不当な逮捕を繰り返され、徐々に見えない巨大な力に追い詰められていきます。

2020年8月、ナワリヌイは移動中の飛行機内で毒物によって昏睡状態に陥り、機体は緊急着陸。搬送された病院でもナワリヌイは意識不明となっていましたが、やがて病院側の反対を振り切ってドイツの病院へ移送され、そこで奇跡的に回復を遂げました。様々な憶測が飛び交う中、体調が戻り始めた彼は、自ら調査チームを結成。自分に毒を盛ったのは一体何者なのか?暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていくのでした──。

監督は、2019年トロント国際映画祭にて『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』がカナダのドキュメンタリー映画として初めてオープニング上映され絶賛を集めた、ビジュアルアーティストとしても活躍するダニエル・ロアー。暗殺未遂事件の直後からナワリヌイや家族、調査チームに密着し、本作を極秘裏に製作しました。

本年度サンダンス映画祭では観客賞、フェスティバル・フェイバリット賞の2部門を受賞。全米ではワーナー・ブラザース他が劇場公開、ヨーロッパ各地でも6月以降に上映が決定しており、早くも来年のオスカーへの期待も高まっている本作。米映画批評サイトRotten Tomatoesでは100%フレッシュを獲得しています(記事掲出時点)。

ロシアによるウクライナ侵攻の惨状が連日世界中で報じられる一方で、戦争反対の立場を表明したロシアの国内メディアは政府の圧力により次々と活動停止に追い込まれています。政府に抗議の声を上げることがいかに危険かという現実に切り込んでいく本作は、ナワリヌイを支持して抗議デモに参加する市民の姿も映し出し、ロシア国内にも平和と正義を求め行動を起こす人々が確かにいるのだということを訴えかけます。ナワリヌイは本作中で、「もし私が殺されることになったら、それは私達がそれほど彼らにとって脅威だということだ。諦めてはならない」とメッセージを発しており、強大な権威主義国家に立ち向かう闘いを捉えた、まさに今観るべきドキュメンタリーとなっています。

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『ナワリヌイ』(原題:Navalny)

2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸した。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で“反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。ナワリヌイはベルリンの病院に避難し奇跡的に一命を取り留めるが、何者かによって彼の飲み物にロシアの毒物“ノビチョク”が混入された毒殺未遂事件であったことが発覚する。プーチン大統領は即座に一切の関与を否定するが、ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべく、チームと命がけの調査を開始。緊迫の調査現場に極秘密着したカメラは、ナワリヌイが切り込む政府の強大な闇を映し出していく…。

製作/CNN Films、HBO Max
制作協力/Fishbowl Films、RaeFilm Studios、Cottage M
プロデューサー/オデッサ・レイ、ダイアン・ベッカー、メラニー・ミラー、シェーン・ボリス
製作総指揮/エイミー・エンテリス、コートニー・セクストン、マリア・ペヴチク
監督/ダニエル・ロアー
音楽/マリウス・デ・ヴリーズ
出演/アレクセイ・ナワリヌイ、ユリヤ・ナワリヌイ、マリア・ペヴチク、クリスト・グローゼフ、レオニード・ボルコフほか
2022年/アメリカ/ロシア語、英語/98分/日本語字幕:額賀深雪

日本公開/2022年6月17日(金) 新宿ピカデリー、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかロードショー
配給/トランスフォーマー
公式サイト
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