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2022.02.22 7:00

阿部サダヲ主演『アイ・アム まきもと』2022年9月公開決定!

  • Fan's Voice Staff

ちょっと迷惑な男がまき起こす“迷惑系”ヒューマンストーリーを阿部サダヲ主演で描いた『アイ・アム まきもと』が2022年9月に公開されることが決定しました。

本作は、第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞を含む4賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督・脚本の“Still Life”をベースに、本作オリジナルの新たな主人公像として、阿部サダヲ演じる強烈にユニークでオフビートなコミカルさが魅力のキャラクター“まきもと”を造形。小さな市役所で「おみおくり係」として務める、空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない“ちょっと迷惑な男”の牧本壮が、孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中で、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていきます。さらに、そんな人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていき、牧本の”迷惑”がいつしか”無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていきます。

監督は、『舞妓Haaaan!!!』(07年)、『謝罪の王様』(13年)、『あやしい彼女』(16年)などの映画や、TVドラマ『ゆとりですがなにか』『獣になれない私たち』等の話題作を手掛けてきた水田伸生。現代の日常に潜むリアルな問題をシニカルかつユーモラスに表現することに定評があり、本作でも、身近にある普遍的なテーマを笑って泣けるエンターテインメントへと昇華させています。

脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家であり、昨今はNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』など映像作品に活躍の場を広げている倉持裕が担当。皮肉が効いていてユーモアに富んだセリフと登場人物への優しい眼差しが同居する、ファンタジックな物語を丁寧に紡ぎ上げます。

牧本壮を演じる阿部サダヲと水田監督は、『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』(09年)、『謝罪の王様』に続く4度目のタッグとなります。

以下、コメントが到着しています。

阿部サダヲ(主演・牧本壮 役)
台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。
ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです。よろしくお願いします。

水田伸生(監督)
『人を憂(うれ)うことが出来る人が優しく、人間として優(すぐ)れている』と、太宰治は書いています。
主人公「まきもと」に友人はいませんが、他者を憂うことが出来、その気持ちを行動に移せる人間なのです。
経済が幸せの指標とされて以来、「利己主義」な思考や行動が目立つ情けない世の中ですが…人間の持つ「美徳」が他者を敬い、尊重する「利他主義」だとすると「まきもと」こそ「美徳」の持ち主です。 
──阿部サダヲについて
阿部サダヲさんは、私が最も信頼する俳優のひとりです。
以前「阿部サダヲさんはどんな俳優?」という問いに「ゴム毬のような」と答えました。説明すると「手触りは柔らかく、決して人を傷つけたりしないが、強く床に投げつければ驚くほど高く飛んで行くし、いつまでも小さく弾んでいることもできる」そんな俳優なのです。演技の特性は「助走無しで跳ぶ、走高跳」の如く「観客に展開を予測させない振幅の大きな演技」この特性に加えて、今回は「シームレス」繋ぎ目のない演技を要求しました。

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『アイ・アム まきもと』

主演/阿部サダヲ
監督/水田伸生
脚本/倉持裕
原作/ウルベルト・パゾリーニ “Still Life”
製作総指揮/ウィリアム・アイアトン 中沢敏明
製作/映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
制作/セディックインターナショナル ドラゴンフライ

日本公開/2022年9月 全国の映画館で公開
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会