『箱の中の羊』是枝裕和監督のコメント入りメイキング特別映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』の撮影現場の様子に、本編映像、さらに是枝監督によるキャストへのコメントを添えたメイキング特別映像が解禁されました。
息子を亡くして2年、建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店の二代目社長を務める健介(大悟)の甲本夫婦は、息子・翔(桒木里夢)の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。

妻・音々役の綾瀬はるかについて、是枝監督は「綾瀬さんは本当に手先が器用で、手元の芝居にも自信を持って臨んでくれました」とコメント。映像には、綾瀬自身によるデッサンや建築模型の制作シーンのほか、電動キックボードに乗るメイキングも収められています。
夫・健介役の大悟については、監督と演技について話し合う姿や、ノコギリで木を切る場面、下駄姿で全力疾走しながら「ルンバや、ルンバ」とつぶやくユーモラスな様子も映し出されます。

さらに、ヒューマノイドの翔を演じた桒木里夢については、オーディションの決め手となった大悟との風呂場のシーンを公開。是枝監督は「“どっち?”の一言に別ニュアンスが足せるのはなかなかない」と、その表現力を高く評価しています。
健介の工務店「タマケン」の従業員・日高玄役を演じた寛一郎は、劇中でも常に健介の隣にいる存在として登場。そんな二人の関係性について、是枝監督は「あえてバランスが悪く見えるように、大悟さんと真逆のタイプの方を並べたいと思った」とキャスティングの意図を明かし、寛一郎自身も撮影を振り返り、「ひとつの家族の形じゃないですけど、家族のように見えた時がありました」とタマケンの温かな関係性を語りました。

音々の妹・小滝亜利寿役を演じた清野菜名については、「あの母親と仲良くやっていけるタフさを持ったキャラクター」と是枝監督が解説。映像には、亜利寿がおやつを手に音々のもとを訪れ、姉を気遣いながらフォローする一幕も収められており、家族の間を取り持つ亜利寿の存在が印象的に映し出されます。清野も「どこか埋められない寂しさに気付く瞬間が度々あった」と振り返り、作品の中で描かれる切なさについて語っています。
さらに、音々の母・西村信代役を演じた余貴美子については、突然音々の家を訪ね、冷蔵庫から食材を取り出して料理を始める場面や、物語後半で信代のもとを音々とヒューマノイドたちが訪れるシーンが確認でき、是枝監督は「余さんには“人生を前に進める逞しさ”が自然にありました」と、その存在感を称えています。余は本作に出演し、「人間がいなくなることや死ぬことはどういうことなのか、考える時間ができました」と振り返っています。

タマケンのベテラン木工職人・山懸昭男役を演じた田中泯については、「“古い木のような人”というイメージで当て書きした」と監督が明かし、映像には、木を削る昭男の仕事ぶりを翔が静かに見つめる印象的なシーンも。田中は「台本を読んで、これはとっても大切な映画だと思って出演できて幸せでした」と作品への思いを語っています。

映像には、健介が音々に膝枕でドライシャンプーをしてもらう印象的なシーンの一部も収録。実はこの場面、綾瀬がセリフを飛ばしてしまったものの、是枝監督が「こちらのほうが面白い」と判断し、そのまま本編に採用されたといいます。公開初日の舞台挨拶で大悟が「綾瀬はるかに膝枕されて照れていない大悟はすごい」と振り返ったことでも話題を呼んだ、夫婦の距離感がにじむ注目シーンとなっています。
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『箱の中の羊』
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、大悟(千鳥)、桒木里夢、清野菜名、寛一郎、柊木陽太、角田晃広、野呂佳代、星野真里、中島歩、余貴美子、田中泯
音楽:坂東祐大
製作:若松央樹、依田巽、市川南、田中優策
プロデューサー:松崎薫、伴瀬萌
共同プロデューサー:小竹里美
製作:フジテレビジョン、ギャガ、東宝、AOI Pro.
制作プロダクション:AOI Pro.
2026年/126分/G
日本公開:2026年5月29日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:東宝・ギャガ
公式サイト
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