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2022.02.14 19:00

『ゴヤの名画と優しい泥棒』ロンドンプレミアにジム・ブロードベント、ヘレン・ミレンらが登場!

  • Fan's Voice Staff

ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きたゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描き、日本と同日公開を控える映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』のロンドンプレミアが、現地時間2月8日(火)に開催されました。

Photo: James Veysey/Shutterstock

会場となったのは、2300点以上の貴重なコレクションを揃え、世界中から年間600万人以上が来訪する、197年の歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリー。本作で描かれる、1961年に起きたフランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件の舞台となった場所です。

イベントには、主演のジム・ブロードベント、ヘレン・ミレンをはじめ、フィン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グードら主要キャストが集結。夫婦役を演じたブロードベントとミレンは、劇中のシーンを真似てレッドカーペットでダンスを披露し、展示室に飾られる「ウェリントン公爵」の前でもポーズをとる姿も見受けられました。

Photo: James Veysey/Shutterstock

惜しくも昨年9月に逝去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作となった本作。過去に『ウィークエンドはパリで』でもミッシェル監督とタッグを組んでいるブロードベントは、「彼はすばらしい監督だった。最も好きな監督とも言える。彼の作品には2本出演して、今後も繰り返し組めることを願っていたんだけどね」とコメント。「彼なしでは実現しなかった作品だ。彼は現場で常にハッピーで、不安やストレスも抱えていなかったし、とても計画的な人間だった。さらに思いやりがあり、クリエイティブで、ユーモアのセンスにも富んでいた。彼はキャスティングに長けていて、人選が完璧だから、リハーサルで苦労することがなかった。今回は脚本が特に優れていたから、僕たちは脚本を信じて、それに従うだけだった。ロジャーはこの作品をとても大切に扱っていたし、誇りに思っていたはずだ」とミッシェル監督の手腕を称えました。

ヘレン・ミレン、ジム・ブロードベント Photo: James Veysey/Shutterstock

『クィーン』での英国女王から一転、本作ではエプロン姿の家政婦に扮したミレンは、記者の「これまで演じてきたタイプの役ではないのでは?」という質問に対して、「全然そうとは思わない。役者はあらゆる人物を演じるものだから。ドロシーという人間を私は理解できた気がする」と一蹴。本作の魅力について、「とにかく脚本に惚れた。これがすばらしい作品だということは、ページ全体から伝わってきた。登場人物もみんな魅力的だし、心温まるストーリーだしね。私はこの出来事を知らなかったけど、実話に基づいているということは、この作品にとって重要な要素だと思う」と語りました。

フィン・ホワイトヘッド Photo: James Veysey/Shutterstock

現在24歳、『ダンケルク』での主役大抜擢以降、活躍が期待されるホワイトヘッドは、英国が誇る名優ブロードベントとミレンとの共演について「この上ない経験だった。演じている時はもちろん、一緒にいるだけでも刺激になる。二人とも心優しくて、誰に対しても親切だし、特に若手俳優である僕には寛大だった。僕は二人から何かを学び取ろうと、常に必死だった」と振り返りました。また、「この作品は社会全体が一体となり、互いに支え合い、助け合う重要さを伝えている。それは今の世の中にとって大切なメッセージだと思う」と本作への思いを語っています。

マシュー・グード Photo: James Veysey/Shutterstock

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『ゴヤの名画と優しい泥棒』(原題:The Duke)

監督/ロジャー・ミッシェル
出演/ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
2020年/イギリス/英語/95分/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:松浦美奈

日本公開/2022年2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!
配給/ハピネットファントム・スタジオ
後援/ブリティシュ・カウンシル
公式サイト
©PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020