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2022.02.03 9:00

ベルリン金熊賞『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』日本版予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第71回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したルーマニアの鬼才ラドゥ・ジューデ監督『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』の日本版予告編が解禁されました。

予告編冒頭、薬局で「抗不安薬を 1錠でいいんです 今夜かなり緊張しそうで」と薬を所望するのは、ルーマニア・ブカレストにある名門校の教師エミ。彼女を待ち受けているのは、緊急招集された保護者会。夫とのセックスビデオが意図せずネット上に流出し、生徒や保護者の目に触れたことから、エミは事情説明のために校長宅に向かっていたのでした。

街を彷徨うエミの姿を追い続け、彼女に募る不安と苛立ちが社会全体に蔓延しているかのような一触即発な緊張感が漂う予告編。さらにどこか突拍子もないモンタージュの数々が、皮肉たっぷりに挑発的に重ねられていきます。

三部仕立てになっている本作では、第一部では、エミが歩き回る姿を追いつつ、すれ違うコロナ禍の人々や街の顔を捉え、第二部では、膨大なアーカイブ映像やコラージュ、そしてジューデ監督の頭の中をのぞくかのようなパゾリーニ、ベンヤミン、ブレヒト、クンデラ、サルトル、ウルフといった歴史、神話、映画監督、思想家らの格言やジョークの蓄積が大放出。そして第三部では、異端審問さながらの、保護者たちによる終わりなきエミの“裁判”がついに開かれます──。

第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞後、世界中で大きな反響を呼び、本年度アカデミー賞国際長編映画賞のルーマニア代表作品、ニューヨークタイムズが選ぶ2021年ベスト10の第2位に選出された本作。その過激な内容から劇場公開は不可能と思われていましたが、ラドゥ・ジューテ監督本人が追加編集を加えた“監督〈自己検閲〉版〉”が制作され、ついに陽の目をみることに。ぼかしやカットを追加しただけでなく、シーンの要所要所に「殺人シーンはOKで、フェラはNGだって?」「見られなくて残念〜」「検閲版だよ!」といったアイロニックで挑発的、ユーモア溢れるメッセージが文字通り本編に映し出されていく、類をみないスペシャルver.となっています。

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『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』(英題:Bad Luck Banging or Loony Porn)

監督・脚本/ラドゥ・ジューデ
2021/ルーマニア、ルクセンブルク、チェコ、クロアチア/ルーマニア語/106分/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:大城哲郎/R15+

日本公開/2022年4月23日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー
配給/JAIHO
公式サイト
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