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2022.02.02 8:00

ジャック・オディアール監督『パリ13区』4月22日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたジャック・オディアール監督作『Paris, 13th District』(英題)が、邦題を『パリ13区』として4月22日(金)に全国公開されることが決定!場面写真3点が解禁されました。

フランス・パリ13区の今日。コールセンターで働く台湾系のエミリー(ルーシー・チャン)と高校教師のカミーユ(マキタ・サンバ)、32歳で大学に復学したノラ(ノエミ・メルラン)、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート(ジェニー・ベス)。多文化で活気あふれる現代のパリで、ミレニアル世代の若者たちが織りなす、不器用で愛おしい人間模様。

場面写真では、高層ビルの屋上で会話を交わすエミリーとカミーユ、ノラを交えて並木道を歩く3人、大学で講義を受けるノラの姿が切り取られています。

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ディーパンの闘い』、グランプリ受賞『預言者』など数々の名作で世を驚かせてきた鬼才ジャック・オディアール監督の待望の最新作には、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となったセリーヌ・シアマが共同脚本として参加。コロナ禍で撮影期間が限定されたために、クランクイン前のリハーサルに力を入れて今までにない濃厚な作品づくりが行われ、“新しいパリ”の物語を、洗練されたモノクロの映像美で大胆に描き出しました。

原作は、北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネによる3つの短編「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」。トミネは、ニューヨーカー誌のカバーイラストや、WEEZER、ヨ・ラ・テンゴといったミュージシャンのアルバムのジャケットを手がけることでも知られるほか、自伝的物語を描いた最新作はA24とアリ・アスター製作でのアニメ化が進む、あらゆるカルチャー分野から熱い眼差しが注がれる、今最注目の作家です。

『パリ13区』は2021年のカンヌ国際映画祭でお披露目され、「間違いなく、『今』を物語る映画だ」(Time Out)、「息をのむ、ヌーベルヴァーグ映画に匹敵する美しさ」(Daily Telegraph)、「つながりを求めるミレニアル世代が魂を込めて織り成す、モノクロの艶やかなタペストリー」(Variety)、「唯一無二の映画だ」(AwardsWatch)と絶賛を浴び、先日ノミネーションが発表された第47回セザール賞では、撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出されました(授賞式は現地時間2月25日)。

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『パリ13区』(原題:Les Olympiades)

監督/ジャック・オディアール
脚本/ジャック・オディアール、セリーヌ・シアマ、レア・ミシウス
出演/ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス
原作/「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」エイドリアン・トミネ著(「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」収録:国書刊行会)
2021年/フランス/仏語・中国語/105分/モノクロ・カラー/4K 1.85ビスタ/5.1ch/英題:Paris, 13th District/日本語字幕:丸山垂穂/R18+

日本公開/2022年4月22日(金)、新宿ピカデリーほかにて全国公開
提供/松竹、ロングライド
配給/ロングライド
©︎ShannaBesson
©PAGE 114 – France 2 Cinéma