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2022.01.26 8:00

『旧グッゲンハイム邸裏長屋』4月8日より全国順次公開決定!

  • Fan's Voice Staff

2021年に神戸限定で公開された映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』が、4月8日(金)より全国順次公開されることが決定しました。

海辺の洋館の裏にある古びた長屋で、それぞれ縁があって住むことになった住人たちが、出会いと別れを繰り返しながら共同生活する姿を描いた本作。その暮らし方は、誰かと話したい時は食事をする共有スペースに行き、一人になりたい時はそこにいないという自由なもの。そして、この長屋を訪れるのも、新しい生活に旅立っていくのも、自分次第。そこには、一人暮らしの孤独感や、家族で暮らすほどの密接感はなく、住人同士の程よい自然な距離があります。

舞台となった洋館・旧グッゲンハイム邸は、実際に兵庫県神戸市内にある築100年を越す洋館で、長い年月に渡り、所有者を変えながら市民の力で守り、受け継がれてきました。敷地内にある長屋に実際に住んでいたことがある監督が、そんな旧グッゲンハイム邸の、幾人もの住人を変えながらも海を臨む洋館の変わらぬ姿といまの風景を映画で残したいという思いから映画制作は始まり、2019年の初夏に撮影されました。

住人たちの自然な会話からはその豊かな暮らしが感じられ、それぞれが作った得意料理の並ぶ食卓、住人たちが自然と奏でる音楽、海と山に囲まれたのどかな風景、そして、築100年を越える洋館の落ち着いたつくりにも、魅力があふれています。コロナ禍により日常の暮らしが大きく変化した中で、“家”のあり方の一つを提案する映画となっています。

『旧グッゲンハイム邸裏長屋』は第6回賢島映画祭特別賞、第21回TAMA NEW WAVE 特別賞をそれぞれ受賞しています。

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『旧グッゲンハイム邸裏長屋』

海辺の洋館の裏にある古びた長屋で、共同生活を送る住人たち、起きた人が食卓に集まり朝食作りが始まる。
日々の生活をノートに記すことが習慣のせぞちゃん(淸造 理英子)、裏山に登ることが好きなとしちゃん(門田 敏子)、仕事に恋に忙しいづっきー(川瀬 葉月)、そして料理上手なあきちゃん(藤原 亜紀)。退居者をみんなで見送った日の週末、長屋生活に興味を持ったせぞちゃんの大学の先生を食事に招くと、先生は興味深々。日が変わり朝になると、仕事に出る人もいれば、裏山へハイキングに出る人もいる。そして夜になると、どこからともなく食卓に集まって、飲み会が始まる。そんないつもと変わらない生活の住人たち。しかし、最近、不審者の侵入があったことがわかると…。

監督・脚本/前田実香 
出演/淸造理英子、門田敏子、川瀬葉月、藤原亜紀、谷謙作、平野拓也、今村優花、ガブリエル・スティーブンス、エミ、渡邉彬之、有井大智、津田翔志朗、山本信記(popo)、森本アリ ほか
日本/2020年/本編62分/カラー/1:1.85/BD、DCP/ステレオ/G
制作/ミカタフィルム

日本公開/2022年4月8日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
公式サイト
配給/アインワーカー 
©ミカタフィルム