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2021.09.29 16:27

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』“ダニエルボンド”有終の美を飾る超豪華ワールドプレミア開催!

  • Fan's Voice Staff

『007』シリーズ25作目となる最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の超豪華ワールドプレミアがロンドンで開催され、ダニエル・クレイグをはじめとしたキャストや製作陣、ウィリアム王子夫妻、チャールズ皇太子夫妻らロイヤルファミリーが出席しました。

会場となったのは、007シリーズでは恒例のロイヤル・アルバート・ホール。ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公にささげられた演劇場で、1871年の開場以来、多くのイベントが行われ伝説的人物を生み出し、「ザ・ネイションズ・ヴィレッジ・ホール」と呼ばれる由緒あるホールで、アルフレッド・ヒッチコック監督の『知りすぎていた男』の劇中での舞台にもなった場所です。コロナ禍の規制で150人ほどに制限された会場には、通常のプレミアとは異なり、会場での試写に招待されたスーツやドレス姿のファン、中には医療関係者の招待客の姿も見られました。

会場の前には、80メートルほどのレッドカーペットが鮮やかに敷かれ、マーチングバンドが歴代のボンド映画のテーマソングを奏でて行進。また、ボンド映画に欠かせないアストンマーチンのDB5やV8などの車、トライアンフなどのバイクなどが展示され、気分が最高潮に高まる中、ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、アナ・デ・アルマス、ラシャーナ・リンチ、ラミ・マレック、キャリー・ジョージ・フクナガ監督、バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン、ビリー・アイリッシュらが登場。さらに、ジェイソン・モモアや、女性初で3代目のMを務めたジュディ・デンチらも駆けつけ、会場を大いに沸かせました。

ダニエル・クレイグ

キャスト、監督、プロデューサーらは日本のカメラの取材に応じ、本作で15年間演じ続けてきたジェームズ・ボンド役を遂に卒業するダニエル・クレイグは「僕たちは映画を観る観客のために映画を作るわけで、それこそが僕たちがボンド映画を作る理由なんだ。幅が30フィート(=9.1メートル)のビッグスクリーンで観てもらいたいね。一同が待ったわけだが、待ったのは幸いだった。もちろんコロナ禍で様々なことが止まってしまったので、もし他の形で公開になったならそれは仕方のないことだっただろうが、 この日を迎えられたことに本当にホッとしているよ」と、ようやく公開を迎えることができることに安堵の表情を見せました。

ウィリアム王子、ダニエル・クレイグ

コロナ禍において世界的にも久々の華やかなイベントについてクレイグは「刺激が強すぎる(笑)。でも素晴らしいよ。ここまで来られたことにとても興奮している。僕はただみなさんにこの映画を観てもらえるのが待ちきれないだけだ」と、興奮した様子で語り、日本で公開を心待ちにしているファンへ「日本のファンのみなさん、日本に行けないのが残念だ。日本はこの地球上で僕が最も好きなところのひとつなんだ。(日本語で)ありがとうございます!また近いうちに会えることを祈っているよ」とコメントを寄せました。

フィニアス、キャリー・ジョージ・フクナガ(監督)、ビリー・アイリッシュ、ラミ・マレック、ドナ・ラングレー

キャリー・ジョージ・フクナガ監督は「祝う時が来たと感じるね。大いに安堵しているし、とにかくいい気分だよ」と感無量の様子。フクナガ監督は日本(札幌)に半年間住んでいたこともあり、「ぜひまた日本に行きたいよ。日本に行くというのはプレスツアーの中でも最も好きなことなんだ。実は本作の撮影が終わったあと、行こうとしていたんだが、日本はかなり早い段階でロックダウン(※監督のコメント)となってしまった」と明かし、「ボンド映画を楽しみにしていらっしゃる日本のみなさん、本作を楽しんでくださることを心から願っています。近いうちに会えますように」とコメントしました。

ベン・ウィショー

ボンドにいつも振り回されながらも健気に支え、ボンドに秘密兵器を与えるQ役のベン・ウィショーは「日本のみなさん、こんにちは!2年も経ったあと、ついにこの映画をみなさんに観てもらえる機会が訪れたと言えることが嬉しい(笑)。気に入ってもらえることを祈っているよ。そしてビッグスクリーンでぜひ観てもらいたい。この映画はそのために作られたのだから。ありがとう」と語りました。

ジェイソン・モモア

ジュディ・デンチ

『007』シリーズに欠かすことのできないプロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンは、「私たちがここロンドンにいるというのはとても重要なことです。かれこれ60年前にボンドが始まったのはこの地であるわけですからね。本作はダニエルの最後の作品ですから、彼とのお別れを良い形でお祝いしたいと思うのです」とコメント。「本作を劇場で観てもらえるようにと、我々は2年間もずっと待ち続けたんです。映画館で観るべき映画で、そのようにプロデュースしてきました。監督であるキャリーをはじめ、本作に携わった一同は、映画館で観ることを念頭に置いて作ったのです。ですから観客のみなさんにぜひ映画館でご覧頂きたいと思います」「ダニエル・クレイグはもちろんのこと、このパンデミックを乗り切るために尽力された前線で働く医療従事者のみなさんをも称えるものなのです。彼ら、そしてこの困難なときに私たちの安全を守るために努めてこられた世界中の人々に敬意を表します」と、世界中の人々に賛辞を贈りました。

また二人は、「日本に行くことができないのが残念です。日本に行くというのは、私たちにとっていつもツアーのハイライトなのですから。毎回素晴らしい体験で、みなさんには歓迎していただいてきました。ボンド映画を愛してくださっているのを知っていますので、いつも喜んで訪れています。また別の機会にお会いしましょう。ありがとう」と、日本のファンに向けて温かいメッセージを寄せました。

アナ・デ・アルマス

ゲスト達は、フォトセッションやメディアへのインタビュー、ファンとの交流、ステージでのインタビューに答え、会場へと移動。カーペット上が静かで厳かな雰囲気となった後、ウィリアム王子とキャサリン妃が登場し、待ち受けていたバーバラ・ブロッコリとマイケル・ウィルソンと談笑するシーンも。その後、チャールズ皇太子とカミラ夫人が登場し、プロデューサー4人がエスコートし、兵隊が左右に並ぶ中、会場へ向かいました。

プレミア上映後、海外のメディアからは「ダニエル・クレイグはスリリング且つ感動的にジェームズ・ボンドを演じきった!」(Deadline)、「最後のシーンはシリーズ作品史上、最も感動的で胸が張り裂けそうだ」(The Playlist)、「ダニエル・クレイグは華麗さと怒りそして愛で観客を圧倒した!」(The Guardian)、「全く新しい手法でボンドの全ての魅力が詰め込まれている」(CNN.com)、「007というヒーローに人間味を持たせた見事な作品」(Empire Magazine)といった絶賛評が相次ぎ、Rotten Tomatoesでは90%フレッシュを記録しています(日本時間9月29日(水)正午現在)。

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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

ボンドは00エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていた。しかし、CIAの旧友フィリックスが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者の救出という任務は、想像を遥かに超えた危険なものとなり、やがて、凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことになる。

監督/キャリー・ジョージ・フクナガ
製作/バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
脚本/ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・ジョージ・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ
出演/ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、アナ・デ・アルマス、ラシャーナ・リンチ、ラミ・マレック ほか
主題歌/ビリー・アイリッシュ 「No Time To Die」

日本公開/2021年10月1日(金)全国ロードショー
配給/東宝東和
© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc..All Rights Reserved.
Photos by Getty Images for EON Productions, Metro-Goldwyn-Mayer Studios, and Universal Pictures