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2021.09.29 13:00

デンマーク・アカデミー賞9部門ノミネート『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』日本版予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

デンマーク・アカデミー賞で9部門にノミネートされた映画『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』の日本版予告編が解禁されました。

愛のつまった懐かしいホームビデオが登場し、誰が見ても幸せそうで仲睦まじい家族の様子から始まる予告編。ところが突然、家族全員がそろった食事時に、娘たちは両親から離婚すると告げられ、エマと姉のカロリーネは一瞬にして凍りついたように固まってしまいます。離婚の理由は“パパが女性として生きていきたいから”。「なら何で子どもを!」と、その気持ちが全く理解できないエマ。後日設けられた家族カウンセリングでは、エマは顔をマフラーでぐるぐる巻きにして対面を拒絶する姿が描かれ、これからはアウネーテと呼んでほしいと言うパパを受け入れることができません。サッカークラブの懇親会でお酒を飲んだり、「パパなんか死んじゃえばいい」と、感情のままにひどい言葉をぶつけてしまうエマ。二人の関係はどうなってしまうのか?幾多の葛藤の果てに気づいたエマの本当の気持ちとは──。

デンマーク・アカデミー賞で9部門にノミネートされ、メイクアップ賞、児童青少年映画賞を受賞した本作は、俳優として活動したのち、数多くの短編映画を発表してきたマルー・ライマン監督の初長編作。近年、世界中でセクシュアル・マイノリティの多様性や人権に光をあてた映画が盛んに作られていますが、本作はトランスジェンダーをカミングアウトする当事者ではなく、娘の視点で全編が語られています。

この90年代末を背景にした家族の物語は、11歳の時に父親が女性になった経験を持つライマン監督の自伝的な作品であり、自らの実体験に基づくエピソードをちりばめて、主人公エマの複雑な感情を繊細かつリアルにすくい取っていきます。

エマ役を演じたカヤ・トフト・ローホルトは、本作が映画デビュー。撮影当時はまだ10歳でしたが、11歳という多感な時期に両親の離婚とパパが女性として生きていくことを打ち明けられる役柄を、ナチュラルな存在感とリアクションで見事に体現。

男性から女性へ、名前もトマスからアウネーテと変える“パパ”役に演じたのは、『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』(12年)や『ヒトラーの忘れもの』(15年)などで知られる実力派俳優ミケル・ボー・フルスゴー。ライマン監督は、トマス/アウネーテの役は男性でもあり女性でもあることを示したかったといい、男性の身体から自身の女性性を見出すことができるような身体性を持った人を探すことが重要だったため、当初からトランスジェンダーの役者の起用は考えたことがなかったと語っています。

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『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』(英題:A Perfectly Normal Family)

監督・脚本/マルー・ライマン
出演/カヤ・トフト・ローホルト、ミケル・ボー・フルスゴー、リーモア・ランテ、ニール・ランホルト
2020/デンマーク/デンマーク語・英語/ビスタ/カラー/5.1ch/97分/PG12/原題: En helt almindelig familie/日本語字幕:中沢志乃

日本公開/2021年12月24日(金)、新宿シネマカリテほか全国順次公開!
配給/エスパース・サロウ
後援/デンマーク王国大使館
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