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2021.09.16 13:00

『スクールガールズ』新場面写真6点&監督コメントが到着!

  • Fan's Voice Staff

ベルリン国際映画祭への出品と新人監督賞・クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、今日までスペイン国内を中心に27の映画賞を受賞した『スクールガールズ』の新場面写真6点と監督コメントが到着しました。

修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族を、そして自分自身を知っていく様を描く本作。自身もサラゴサの修道院で学んだピラール・パロメロ監督の長編デビュー作です。

解禁された写真では、口紅が印象的な主人公セリアや、劇中重要な役割を果たすステレオを抱えるセリアの姿が切り取られています。

1992年のスペイン・サラゴサが舞台の本作。主人公セリアを演じたアンドレア・ファンドスは「撮影に入る前に、どんな時代だったかという説明を受けました。教育やテレビ番組の内容、クラブでどんな音楽がかかり、どうやって踊っていたかも含めてです。今では考えられないことも多く、驚きもありました」とコメント。

92年が舞台になったことについて、ピラール・パロメロ監督は「自伝的な映画ではありませんが、92年に私がセリアの年齢、つまり主人公の年齢だったことと重なります。バルセロナオリンピック、セビリア万博が開催された、スペイン近代史においても非常に重要な年でもあります」と語り、舞台となるサラゴサで行われた撮影に関しては、「撮影中にチーム全体で心がけたことは、女の子たちを助け、自由を与え、彼女たち自身でいられるようにすることでした。劇中出てくるほとんどの子たちにとって、映画に出演するのは初めての経験でしたが、とても意欲的で、喜んで参加してくれました。最終的にはキャラクターを演じるのですが、そのキャラクターは、彼女たちのありのままの姿に基づいています。それぞれの個性、反応や笑い方、性格などがほぼそのままスクリーンに映し出されています。彼女たちがとても勇敢で、とても寛大だったおかげだと思います」と述懐しました。

さらにこれから本作を観る方々に向けて、「何よりも、セリアが生きていることを感じてもらい、彼女と一緒に生きてもらいたいと思っています。思春期への扉を開ける過程での不器用さや悲惨さ、偉大さをもう一度感じてもらいたいです。願わくば、ご自身の思春期への道のりや、ご自身の両親にも10代の姿があったことに思いを馳せてもらえたらと思います」とメッセージを寄せています。

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『スクールガールズ』(原題:Las niñas)

1992年、バルセロナオリンピック開催に湧くスペイン。サラゴサの修道院に通う、母親と2人暮らしのセリア。バルセロナからやってきた大人びた転入生のブリサの影響で、新しい音楽、新しい遊びを知り、友人の姉たちともつるむようになる。しかしいつもの仲間とのゲーム中、ブリサに掛けられたある言葉をきっかけに、セリアは母親が決して話そうとしない真実に向き合うことになる。

監督・脚本/ピラール・パロメロ
出演/アンドレア・ファンドス、ナタリア・デ・モリーナ、ソエ・アルナオ
2020/スペイン/カラー/スペイン語/105分/映倫:PG12

日本公開/2021年9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー
配給/ファインフィルムズ
後援/スペイン大使館
公式サイト
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