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2021.06.18 13:00

セザール賞受賞アニメーション『ジュゼップ 戦場の画家』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

セザール賞で長編アニメーション賞を受賞した『ジュゼップ 戦場の画家』の日本版予告編とポスタービジュアル、新場面写真4点が一挙解禁されました。

1939年スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となりながらも、愛する人との再会を胸に、どんな現実も描くことで生き抜いた実在の画家ジュゼップ・バルトリの感動の実話。

予告編は、「1939年のことだ」と、かつてフランスの強制収容所で憲兵だったセルジュが孫のヴァランタンに、ジュゼップとの出会いについて語り始めるシーンから幕を開けます。腕を縛られた人の姿、雨の中パンを投げ捨てるように配る性悪な憲兵の姿など、悲惨な収容所の現実を目の当たりにし、嘆くジュゼップ。そんな中、憲兵セルジュから鉛筆と紙を与えられ、彼に一筋の光が差し込みます──。有刺鉄線を越えた友情、メキシコ亡命後のフリーダ・カーロとの恋、激動の時代をペンを握りしめ生き抜き、やがて人生の彩りを取り戻していく姿に希望を感じさせる映像となっています。

新場面写真では、ジュゼップ・バルトリが実際に強制収容所で描いたスケッチの数々。ふたりの男性が物を運ぶ様子や、凄まじい形相で銃を構える憲兵の姿、収容所で難民が立ち並ぶ様子、骸骨と倒れている人間が描かれています。劇中では、オーレル監督の繊細なタッチと、ジュゼップの力強いスケッチがアニメーションとして融合する圧巻のシーンにも注目です。

メガホンをとったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、10年の歳月を費やして遂に本作を完成させました。長編アニメーション監督デビューにして、セザール賞やリュミエール賞などヨーロッパの映画賞を総ナメに。東京アニメアワードフェスティバル2021で審査員をつとめた片渕須直監督が絶賛し、コンペティション部門長編アニメーショングランプリを見事獲得しました。

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『ジュゼップ 戦場の画家』(原題:Josep)

1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。

監督/オーレル
脚本/ジャン=ルイ・ミレシ
2020年/フランス・スペイン・ベルギー/仏語・カタロニア語・スペイン語・英語/74分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:橋本 裕充 

日本公開/2021年8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給/ロングライド
公式サイト
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