カンヌ国際映画祭2021 ラインナップが発表！ウェス・アンダーソン、濱口竜介監督らがコンペ入り！

Fan's Voice Staff

フランス現地時間7月6日（火）〜17日（土）に開催される第74回カンヌ国際映画祭の公式上映作品が、パリのUGCノルマンディー劇場で6月3日（木）、映画祭プレジデントのピエール・レスキュールと、ディレクターのティエリー・フレモーにより発表されました。

©FDC

オープニング作品は、フランスのレオス・カラックス監督による『Annette』。マリオン・コティヤールとアダム・ドライバーを主演に迎えたミュージカルドラマです。

24本が選出されたコンペティション部門には、日本からは村上春樹の短編小説を濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』が選出されました。今年3月にオンライン開催されたベルリン国際映画祭で『偶然と想像』が審査員賞を受賞したばかりの濱口監督。カンヌのコンペでは、2018年の『寝ても覚めても』以来2度目にして、受賞に期待がかかります。

濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』

フランスからはカラックスを始めフランソワ・オゾン、ジャック・オーディアール、ミア・ハンセン＝ラヴら人気監督が選出。さらに、イタリアのナンニ・モレッティ、イランのアスガー・ファルハディ、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン、ロシアのキリル・セレブレンニコフら、受賞歴のある常連たちがラインナップされました。

米国からは、昨年のカンヌのオープニングを飾る予定だったウェス・アンダーソンをはじめ、ショーン・ペン、ショーン・ベイカーが選出されました。

コンペティション部門の審査員長は、アメリカのスパイク・リーが務めます。

以下、各部門のラインナップです。

コンペティション部門　

『Annette』レオス・カラックス（フランス）※オープニング作品
『A Feleségem Története（英題：The Story of My Wife）』イルディコー・エニェディ（ハンガリー）
『Benedetta』ポール・ヴァーホーヴェン（オランダ）
『Bergman Island』ミア・ハンセン＝ラヴ（フランス）
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介（日本）
『Flag Day』ショーン・ペン（アメリカ）
『Ha’berech（英題：Ahed’s Knee）』ナダヴ・ラピド（イスラエル）
『Casablanca Beats』ナビル・アユチ（モロッコ）
『Hytti Nro 6（英題：Compartment No. 6）』ユホ・クオスマネン（フィンランド）
『The Worst Person in the World』ヨアキム・トリアー（ノルウェー）
『La fracture』カトリーヌ・コルシニ（フランス）
『The Restless』ヨアキム・ラフォス（ベルギー）
『Paris 13th District』ジャック・オーディアール（フランス）
『Lingui』マハマト＝サレ・ハルーン（チャド）
『Memoria』アピチャッポン・ウィーラセタクン（タイ）
『Nitram』ジャスティン・カーゼル（オーストラリア）
『France』ブリュノ・デュモン（フランス）
『Petrov’s Flu』キリル・セレブレンニコフ（ロシア）
『Red Rocket』ショーン・ベイカー（アメリカ）
『The French Dispatch』ウェス・アンダーソン（アメリカ）
『Titane』ジュリア・デュクルノー（フランス）
『Tre Piani』ナンニ・モレッティ（イタリア）
『Tout s’est bien passé』フランソワ・オゾン（フランス）
『A Hero』アスガー・ファルハディ（イラン）

「ある視点」部門

『Moneyboys』C.B Yi（オーストリア）
『Blue Bayou』Justin Chon（アメリカ）
『Freda』Gessica Généus（ハイチ）
『Delo（英題：House Arrest）』Alexey German Jr.（ロシア）
『Bonne Mère』Hafsia Herzi（フランス）
『Noche de Fuego』Tatiana Huezo（メキシコ）
『Lamb』Valdimar Jóhansson（アイスランド）
『Commitment Hasan』Hasan Semih Kaplanoglu（トルコ）
『After Yang』Kogonada（アメリカ）
『Let There Be Morning』Eran Kolirin（イスラエル）
『Unclenching the Fists』Kira Kovalenko（ロシア）
『Women Do Cry』Mina Mileva（ブルガリア）、Vesela Kazakova（ブルガリア）
『Rehana Maryam Noor』Abdullah Mohammad Saad（バングラディシュ）
『Great Freedom』Sebastian Meise（オーストリア）
『La Civil』Teodora Ana Mihai（ルーマニア／ベルギー）
『Gaey Wa’R』Na Jiazuo（中国）
『The Innocents』Eskil Vogt（ノルウェー）
『Un Monde』Laura Wandel（ベルギー）

アウト・オブ・コンペティション

『De son vivant』Emmanuelle Bercot（フランス）
『Emergency Declaration』Han Jae-Rim（韓国）
『The Velvet Underground』Todd Haynes（アメリカ）
『Bac Nord』Cédric Jimenez（フランス）
『Aline, the Voice of Love』Valerie Lemercier（フランス）
『Stillwater』Tom McCarthy（アメリカ）

ミッドナイト・スクリーニング

『Bloody Oranges』Jean-Christophe Meurisse（フランス）

カンヌプレミア

『Hold Me Tight』Mathieu Almaric（フランス）
『Cow』Andrea Arnold（イギリス）
『Love Songs for Tough Guys』Samuel Benchetrit（フランス）
『Deception』Arnaud Desplechin（フランス）
『Jane Par Charlotte』Charlotte Gainsbourg（フランス）
『In Front of Your Face』Hong Sang-Soo（韓国）
『Mothering Sunday』Eva Husson（フランス）
『Evolution』コーネル・ムンドルッツォ（ハンガリー）
『Val』Tin Poo（アメリカ）、Leo Scott（アメリカ）
『JFK Revisited: Through the Looking Glass』オリバー・ストーン（アメリカ）

スペシャル・スクリーニング

『O Marinheiro das Montanhas（英題：Mariner of the mountains）』Karim Aïnouz（ブラジル）
『Black Notebooks』Shlomi Elkabetz（イスラエル）
『Babi Yar. Context』Sergei Loznitsa（ウクライナ）
『H6』Yé Yé（フランス）
『The Year of the Everlasting Storm』Jafar Panahi（イラン）、Anthony Chen（シンガポール）、Malik Vitthal（アメリカ）、Laura Poitras（アメリカ）、Dominga Sotomayor（チリ）、David Lowery（アメリカ）、アピチャッポン・ウィーラセタクン（タイ）