クリント・イーストウッド監督『リチャード・ジュエル』ワールドプレミア開催
- Fan's Voice Staff
クリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』のワールドプレミアがロサンゼルス現地時間11月20日(水)に開催されました。
ひょうが降るほどの荒天の中、会場となったチャイニーズ・シアターには、各国からの取材陣と、公開を楽しみにする多くのファンが集結。
レッドカーペットにはリチャード・ジュエル役を務めた主演のポール・ウォルター・ハウザーをはじめ、ジュエルの敵となるFBI捜査官役のジョン・ハム、赤い服と赤い口紅が印象的なキャシー・ベイツ、ひげを蓄えワイルドなサム・ロックウェルなどそうそうたるキャストが登場しました。
そしてついに、クリント・イーストウッド監督もレッドカーペットに降臨。89歳、40本目となる監督最新作『リチャード・ジュエル』は、1996年のアトランタで起こった爆破テロ事件の“真実”を描く衝撃の問題作。題材となったリチャード・ジュエルという人物は「ひどい悲劇の犠牲者だったからだよ。彼は”疑わしきは罰せず”という扱いを受けなかった。彼は、適切な調査をされずに(犯人だと)判断されたんだ。それは、憲法に反することだし、僕らが信じているすべてのことに反している」とコメント。さらに今この作品を公開する理由については「今世界で起きているのととても似たことだから。人々は、ちゃんと確認する前に、早まった判断をする」と、この時代だからこそ伝えたいテーマを語りました。
カーペット上ではポップコーンを頬張るおちゃめな場面も見せたイーストウッド監督。日本のファンにメッセージを求められると「お会いできてうれしいよ。ビバ・ジャパン!」笑顔を見せました。
主演のポール・ウォルター・ハウザーもにこやかにコメントに応じ、「僕はこの映画が大好きだよ。僕にとってものすごく大切なものだ。クリントと仕事をするのは喜びだったし、とても奥行きのあるキャラクターや意義のあるストーリーを語るのは喜びだった」とコメント。いよいよ作品がお披露目される事には「僕は多くの観客がこの作品を楽しんでくれることにとても興奮している。人々は一礼して(映画館を)後にするよ。そして自身、それか誰か知っている人をリチャード・ジュエルの中に見出すんだ。(今ここに)リチャードが僕らと一緒にいて、僕らと一緒に祝うことが出来たらよかった。彼の魂はここにいるよ。そして、彼の母親がここにいる」と、なんとリチャード・ジュエルの母バーバラ・ジュエル本人も、このレッドカーペットへの登壇が実現したことを明かしました。
作品と今の社会の関連について「残念なことに、この映画はいつも今日的な意味を帯びている。僕らが同じ間違いを犯し続けている限りは、歴史は繰り返されるんだ。FBIのようなグループの人々は、もっとちゃんとわかっているべきだ。リチャード・ジュエルは、88日間も捜査をされて何も見つからなかったうえに、人生を台なしにされたんだ。この映画はそれを明らかにすると思う。歴史と真実に光を当てている。だから僕らは今夜ここにいるんだ。リチャード・ジュエルを称賛し、彼のストーリーを語るためにね」と力強く語りました。
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『リチャード・ジュエル』(原題:Richard Jewell)
監督・製作/クリント・イーストウッド
原作/マリー・ブレナー バニティ・フェア 「American Nightmare―The Ballad of Richard Jewell」
脚本/ビリー・レイ
製作/ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、ケビン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン、ジョナ・ヒル
出演/サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ポール・ウォルター・ハウザー、オリビア・ワイルド、ジョン・ハム
全米公開/12月13日
日本公開/2020年1月17日(金)全国ロードショー
配給/ワーナー・ブラザース映画
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