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2019.07.31 17:00

“ノーマル”なんてない!『おしえて!ドクター・ルース』本編シーン映像が解禁

  • Fan's Voice Staff

アメリカでカリスマ的な人気!90歳の現役セラピスト、ドクター・ルースの波瀾万丈な人生を描いた映画『おしえて!ドクター・ルース』より、ラジオにゲスト出演したドクター・ルースが「ノーマル」という言葉をバッサリと斬る本編シーン映像が公開されました。

ラジオ番組にゲストとして招かれ、MCのジョナサンから「光栄です」と熱烈に歓迎されたドクター・ルース。まず冒頭、「ゲストはご存じ、セックス・セラピストのドクター・ルース!」と紹介されると、いきなり、「ちょっと待って」とルースからストップが。「“セックス”を棒読みしないで、もっと感情を込めなきゃ。親密さと喜び、興奮を込めて、やり直しよ!」といたずらっぽく笑います。初っ端からの“ドクター・ルース節”炸裂に面食らいつつも大きな笑顔になったジョナサンは、生き生きと「“セックス”・セラピストの〜」紹介し、ルースも「最高よ」と太鼓判。

ジョナサンは80年代にゲイの少年としてドクター・ルースのお悩み相談ラジオ番組を聴いており、自分の性的指向を肯定された気がしたことに、個人的な感謝の気持ちを伝えます。ルースの顔つきは、優しくも真剣な表情に。「ノーマル」という言葉が嫌いな理由について問われると、「曖昧だもの」と即答。「『セクシャリー・スピーキング』開始時の80年代当初は、誰も同性愛を語らなかった。私がひたすら訴えてきたのは、皆に敬意を払えということ。『ノーマル』なんてない」。きっぱりとした口調でそう言い切る姿は、80年代タブーだった話題の切込隊長となり、マイノリティの人々に寄り添い戦ってきた勇姿そのものです。

ドクター・ルースは、番組の成功で手にした信頼と知名度を武器に、当時社会に蔓延していた様々な差別や偏見と戦ってきました。80年代に猛威を振るったエイズへの偏見、女性の中絶問題、LGBTQの権利向上など、当時は語ることすら許されない空気のあった話題を議論の場へと持ち出し、問題解決へと動いた先駆者です。

そこには、自身が幼い頃にホロコーストで家族を失い祖国を追われ、その後移り住んだニューヨークでは英語力ゼロのシングルマザーとして娘を育てた、そんな経験から、弱い立場に置かれた人々に無関心でいられないという理由がありました。

いつだって、弱者の味方。学術的知識とユーモアで瞬時にお悩みを解決する、頼れるカリスマ。本作では、壮絶で波乱万丈のエピソードがてんこ盛りのドクター・ルースの人生がたっぷりと語られます。

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『おしえて!ドクター・ルース』(原題:Ask Dr. Ruth)

家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。

監督/ライアン・ホワイト
出演/ルース・K・ウエストハイマー
2019年/アメリカ/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/日本語字幕:髙内朝子

日本公開/2019年8月30日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給/ロングライド
公式サイト