クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』LAプレミアが開催!
- Fan's Voice Staff
クエンティン・タランティーノ監督の長編第9作目となる新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のLAプレミアが、現地時間7月22日(月)に作品の舞台でもあるハリウッドで開催されました。
ハリウッドの名所、チャイニーズ・シアターで行われたプレミアイベントには、クエンティン・タランティーノ監督を筆頭に、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら超豪華キャスト陣が登場。ハリウッドの輝ける最後の瞬間を描いた作品に相応しい、華やかで映画愛が溢れる会場で、ついに本作のお披露目を迎える心境を語りました。
執筆に5年の歳月を費やした本作の出来について、タランティーノ監督は「すごく楽しめる映画だと思う。観客が僕の映画を好きでいてくれるとしたら、その理由の一つは、僕が観客のために映画を作るからだと思う。観客のリアクションを引き出すように作った大がかりなアクションに浸れる。僕の作品を観に来たら、ただ目の前を通り過ぎてゆく映像を見るようなことにはならない。双方向の映画体験ができる。僕にとってはそれが映画館での最高の夜の過ごし方だ」と自信をみせるとともに、自らが考える最高の映画体験を提供することを保証しました。
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという二大スターの初共演が実現したことは「ラッキーだった。この時代で一番とは言わないまでも、この10年で最高のキャスティングだ。彼ら二人がそれぞれのキャラクターに乗り気になってくれていなかったら、うまく行っていなかった。よく聞かれるんだ。あの二人が念頭にあったのかってね。もちろんあったよ。でもこんなに幸運に恵まれるかどうかなんて、わかっていなかった」と、奇跡のキャスティングを満面の笑みを浮かべながら喜びました。
その一人、人気のピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトンを演じたディカプリオは、「僕らが演じているのは、一枚のコインの表と裏のような男たちなんだ。(ピット演じる)ブースは僕のスタントダブルなんだけど、二人はすごくユニークな関係を築いていて、そのおかげで二人ともなんとか生き抜いてきた。そうしたたくさんの異なるピースが、クエンティン・タランティーノの素晴らしい頭脳によって一つにまとめられているんだ」と、リックを支える付き人で、スタントマンかつ親友でもあるクリフ・ブースの特別な関係性を語りました。
一方、ブースを演じたピットは「(ディカプリオとは)フィットしたんだ。大抵そういうものなんだよ。ぴったりはまったように感じた。そして二人とも納得できたから走り始めた。それ以降ずっと最高(の関係)だったよ」と、ディカプリオとの初共演についてコメント。
加えてタランティーノ監督については「クエンティンはリアリティを持たせるのがうまいんだ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』というタイトルになっているように、彼の作品にはおとぎ話のような側面があるにも関わらずね」(ディカプリオ)、「会話は、タランティーノの会話に限るね」(ピット)と、タランティーノ映画が持つ独自のリアリズムや、特徴的な会話劇について言及し、監督の手腕を称えました。
本作の重要な鍵を握るシャロン・テートを演じたマーゴット・ロビー。タランティーノ監督は「マーゴットがイエスと言ってくれなかったら、あるいはマーゴットのお母さんがマーゴットのお父さんに出会っていなかったら、一体どうしていたのか見当もつかないよ。彼女はパーフェクトだったから、彼女以外の人があの役を演じることなんて想像もできない」と絶賛。
ロビーも「これだけのアンサンブルが一つの映画のために揃ったのは見たことがない。クエンティンのような監督だからこそ実現すること。本読みのときのことは忘れない。周りを見回すと、アル・パチーノ、ダコタ・ファニング、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、数えたらきりがないくらい。素晴らしい人たちばかり。確かにとんでもなくすごいキャストだった。(撮影は)ワイルドで楽しくてクールな経験だった。ええ、本当に楽しい経験だった」と、興奮を隠せない様子で撮影を振り返りました。
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in Hollywood)
監督・脚本/クエンティン・タランティーノ
キャスト/レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ジェームズ・マースデン、ほか
日本公開/2019年8月30日(金)全国ロードショー
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント