Column

2018.04.14 19:15

【インタビュー】スコット・イーストウッドが『パシフィック・リム:アップライジング』と怪獣映画への愛を語る

  • JOSHUA

「今作で東京は壊滅する」 そう言い放ったのは『パシフィック・リム:アップライジング』の監督を務めるスティーヴン・S・デナイトだ。『デアデビル』や『スパルタカス』などTVシリーズで成功を収めてきたスティーヴンは、前作『パシフィック・リム』の監督ギルレモ・デル・トロに代わり『パシフィック・リム:アップライジング』のコックピットに乗船した。はっきり言ってこのシリーズの監督はガンダムやゴジラといった怪獣、ロボット系アニメが大好きな”オタク”にしか務まらない。しかしスティーヴン・S・デナイトという男はギレルモ・デル・トロと勝るとも劣らない”オタク”魂を持つ男だ。前作の10年後を描いた今作は、前作の世界観をさらに押し広げその魅力を加速させてゆく。

 

日本公開を前に来日したスティーヴン・S・デナイト監督、前作の英雄スタッカー・ペントコストの息子ジェイク・ペントコスト役を演じたジョン・ボイエガ、ジェイクの朋友ネイサン・ランバート役を演じたスコット・イーストウッドの3人に話しを聞くことができた。インタビューで聞くことができた話を、なるべく現場の雰囲気を伝えられるようお話ししていきたい。勝利の栄光を君に!(シャア風)

 

PART2 スコット・イーストウッド インタビュー

 

 

Q 『パシフィック・リム』の1作目を観た感想はどんなものでしたか?

イーストウッド「もともと1本目は劇場で観たのだけど、大ファンだよ。僕は小さいときからゴジラやウルトラマンとかを観て育ってきたし、そういった日本の映画には凄く影響を受けてきたんだ。『パシフィック・リム』は、日本のそのジャンルに対するクールなアプローチだと思うし、伝統へのオマージュを捧げつつも未来的なところも面白いと思ったよ」

 

Q  あなたは『ワイルド・スピード ICE BREAK』(17年)で強い印象を世界に与えました。演技はとても自然なのに、まるで自然にしようとも思ってないように見えるのがさらにすごいと思いますが、演技をする上で最も大切にしていることは何ですか?

イーストウッド「一番大切にしいてることか……とっても興味深い質問だね。よく考えたら今までにされたことのない質問なんじゃないかな。そうだね、なるべく自然体で演技するっていうのは普段から心がけていることなんだけど、役者にとっておそらく最も難しいのはただそこに立って事実を言うことなんじゃないかな。何もしないでいるのは辛いから、余計なことをしてしまいがちなんだ。だから僕はなるべく余計なことをしないように、自然体でいされるように気をつけているよ」

 

僕が思うスコット・イーストウッドのユニークさとはその演技の自然さだ。存在感のある”演技の上手い”役者が世の中多くいるなかで、スコットは”演技”であることをこちらが忘れてしまうような役者だ。あんなにもハンサムでありながら自然と作品に溶け込むような役者を僕は他に知らないし、彼のその自然な演技は作品がフィクションであったとしても現実味を与えてくれる。

 

ここで『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー』(42年)でアカデミー主演男優賞に輝いた俳優のジェームズ・キャグニーの言葉を紹介したい。”·You walk in, plant yourself, look the other fella in the eye, and tell the truth(部屋に入って地に足をつける。周りを見渡して事実を言えばいい。)”という演技の本質を語った言葉だ。スコットが言った”just tell the truth”という言葉はジェームズ・ギャグニーの言葉を意図したものかは分からないが、演技で大切にしていることを聞かれ、同じ答えになったのは興味深いことである。

 

Q 『パシフィック・リム:アップライジング』に登場する怪獣やイェーガー達は実際には存在しませんが、どのようにイメージして演技をしていたんですか?

イーストウッド「ジョンやスティーヴンとの撮影の眠れない夜を過ごしたからだよ(笑) ジョンやスティーヴンが拡声器を使って”来るぞ!!怪獣が来るぞ!怖い顔になれ!!”って叫ぶんだ(笑) 今作は二作目だから僕は一作目の世界観を参考にすることが出来たんだ。それが少しの助けになったし、役者が良くするのは自分の怖かった記憶を思い出して演技するんだ。求められてる演技をするために自分の記憶や経験を引っ張り出したりするんだ」

 

Q その怖かった瞬間というのは‥?

イーストウッド 「それは言わないよ、秘密だ(笑)」

 

弱みをみせないスコットに、ジョンとスティーヴンが絶大な信頼をよせるスコットの筋肉、その筋トレ事情をあえて聞いてみた。

 

Q 週に何回筋トレをするんですか?

イーストウッド「週に5、6回かな。でもウェイトトレーニングだけじゃないんだ。柔術、ヨガ、スイミング、サーフィンと色々なことで体を動かすんだ。撮影のために体を大きくしたければウェイトトレーニングの数を増やすし、そうじゃなければ今言ったことを片っ端からやって体を動かすよ。週に2、3回は柔術、1、2回ムエタイをするし、3、4回ジムで筋トレをするし、1週間で全部やるんだ。僕は体を動かすのが大好きだし、体を動かすと精神的に気持ちよくなれるんだ。だから辛いとも感じないで楽しくやっているよ」

 

Q 先ほどジョンとスティーヴンとインタビューとしてきましたが、彼らは”腕相撲ならスコットが絶対勝つ!”と言っていました。スコットもそう思いますか?

イーストウッド「ハハッ(笑)、3作目でどうなるか結果をみようじゃないか(笑)」

 

前作から10年後の次世代の怒涛の戦い様を描いた『パシフィック・リム:アップライジング』、期待される3作目はスコット、ジョン、スティーヴンのド迫力な腕相撲対決が見れるかもしれない。これは3作目の制作決定ともはや同じ意味だろう。

 

……あ、スティーヴン監督だから出演しないのを忘れていた。(完)

 

最後に今作『パシフィック・リム:アップライジング』を表している言葉が、3人とも好きなガンダムシリーズの中のひとつ、『機動戦士ガンダムUC』に登場するガーディアス・ビストというキャラクターの名言があるので紹介したい。

 

「恐れるな。信じろ。自分の中の可能性を。信じて力を尽くせば、道は自ずと拓ける。為すべきと思ったことを、為せ」

 

 

【プロフィール】

スコット・イーストウッド

1986年、カリフォルニア生まれ、ハワイ育ち。父は俳優で監督のクリント・イーストウッド。2014年の『フューリー』で主要キャストに抜擢され、注目を浴びた。2017年『ワイルド・スピード ICE BREAK』でブレイク。父の監督作『グラン・トリノ』(08年)、『インビクタス/負けざる者たち』(09年)にも出演している。

 

PART1 ジョン・ボイエガ&スティーヴン・S・デナイト監督編はこちら

 

==

 

『パシフィック・リム:アップライジング』(原題:PACIFIC RIM UPRISING)

監督/スティーヴン・S・デナイト

脚本/エミリー・カーマイケル、スティーヴン・S・デナイト、T・S・ノーリン、キラ・スナイダー

製作/ギレルモ・デル・トロ、トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、メアリー・ペアレント、ジョン・ボイエガ、フェミ・オグンス

キャスト/ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、ケイリー・スピーニー、菊地凛子、新田真剣佑、バーン・ゴーマン、アドリア・アルホナ、チャーリー・デイ ほか

全米公開/2018年3月23日(予定)

 

日本公開/2018年4月13日(金) 全国超拡大ロードショー

配給/東宝東和

公式サイト

©Legendary Pictures/Universal Pictures.