News

2026.05.15 9:00

『星の時 4K』8月21日公開決定!日本版予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

クラリッセ・リスペクトルの傑作小説を原作に、1980年代ブラジル映画において女性監督の先駆けとなった重要作『星の時』が、4Kレストアとして8月21日(金)より公開されることが決定し、日本版予告編が解禁されました。

「わたしはタイピストで、処女で、コーラとホットドッグが好き」。ブラジル北東部の貧しい地からサンパウロにやってきたマカベーアは、身寄りもなく、読み書きもままならず、世間知らず。安月給で暮らし、3人の女たちと粗末な下宿を共有している。自身の貧困や境遇に無自覚で、恋にあこがれ、映画スターを夢見る彼女は、ある日占い師から「あなたの人生は変わる」と告げられる。だが、その「運命の瞬間」は思いがけない形で訪れる──。

原作は、「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」 (The Wall Street Journal) 、「20世紀でもっとも謎めいた作家のひとり」 (オルハン・パムク) と称されるクラリッセ・リスペクトルによる1977年の同名小説。日本では2021年に初邦訳され、第8回日本翻訳大賞を受賞し、大きな反響を呼びました。

監督のスザーナ・アマラウは、9人の子どもを育てたのちニューヨーク大学で映画制作を学んだ異色の経歴を持つ、ブラジル映画における女性監督の先駆者。本作は、彼女が50代で完成させた初の長編監督作。原作では謎に包まれたままの主人公マカベーアを描くにあたり、アマラウは「ただ“人生”を見ていただけ。自分自身の、そして毎朝5時に家を出るたくさんの女の子たち」と語っています。

ブラジル最高峰の映画祭のひとつであるブラジリア映画祭で主要6部門を受賞、第36回ベルリン国際映画祭では主演のマルセリア・カルタッショが銀熊賞(女優賞)に輝くなど、国内外で高い評価を獲得。「からっぽの彼女のみすぼらしい生の中に、哀しくも美しい詩情が浮かび上がる。いつしか、我々は彼女に心を奪われていく」( The Washington Post)、「この映画には、胸しめつける痛みと “啓示”にも似た特別な力がある」(The New Yorker)などと称賛され、近年ではブラジル映画批評家協会により「ブラジル映画史上ベスト100」にも選出されています。

ウォルター・サレス監督作『セントラル・ステーション』でブラジル人として初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『アイム・スティル・ヒア』への出演も記憶に新しい名優フェルナンダ・モンテネグロが占い師役で出演しています。

映画公開にあわせ、原作であるクラリッセ・リスペクトル「星の時」(河出書房新社)の文庫化も決定しました。

河出文庫 「星の時」
2026年7月7日発売
クラリッセ・リスペクトル著 福嶋伸洋訳 
本体予価900円(税別)/176ページ

==

『星の時 4K』(英題:Hour of the Star)

監督:スザーナ・アマラウ
出演:マルセリア・カルタッショ、フェルナンダ・モンテネグロ
原作:クラリッセ・リスペクトル  
1985年/ブラジル/96分/1:1.43/カラー/ステレオ/原題: A Hora da Estrela

日本公開:2026年8月21日(金)より新宿武蔵野館、 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
配給: alfazebet