『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』新場面写真10点が解禁!
- Fan's Voice Staff
鬼才ダーレン・アロノフスキー監督によるトラウマ映画の金字塔『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』の新場面写真10点が解禁されました。

舞台はニューヨーク・コニーアイランド。孤独な未亡人のサラ(エレン・バースティン)は一人息子のハリー(ジャレッド・レト)と暮らしている。サラの唯一の楽しみは、TVを見ながらチョコレートを食べること。ある日大好きなクイズ番組のスタッフを名乗る人物から出演を依頼されたサラは、サイズアウトした赤いワンピースを着るために「ダイエット薬」に手を出す。ハリーは恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)との未来に向けて友人のタイロン(マーロン・ウェイアンズ)と麻薬売買を始める。それぞれに夢を抱いていたはずの彼らは、やがて抜け出せない地獄へと堕ちていく──。
到着した場面写真では、サラが自身の出演を確かめようと必死にテレビ局へ電話をかける姿や、人気司会者との共演を空想するシーンのほか、麻薬売買で一攫千金を夢見ながらも自らも麻薬に溺れ、現実と妄想の境が曖昧になっていくハリーが夢と現実の境で佇む姿、そして裕福な家庭に育ちながら麻薬によって次第に尊厳を失っていく恋人マリオンとの仲睦まじい場面、さらには、ハリーとタイロンの若者らしいバディ感あふれる束の間の楽しさなど、過酷な現実と未来、妄想にすがる心のはざまで揺れる瞬間が切り取られています。

サラ役を演じ、その鬼気迫る演技力でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたエレン・バースティンは、「映画の序盤には、たくさんのユーモアがある。サラはとても楽しい人。自分自身や置かれた状況さえ笑いに変える力がある」と振り返る一方、原作者のセルビーいわく、「サラは、家の掃除をして料理をして、男たちの世話をするのが女性の役目だと思って生きてきた世代。でも今、彼女には世話をするべき“誰か”がいない」とし、その明るさの奥には深い孤独、“テレビ用の自分”を作り上げようとする行為は、目的のない人生に意味を与えるための必死の行動でもあることに言及しています。
サラと同じく満たされない心を抱える息子ハリーを演じた俳優ジャレッド・レトは、その内側の“空虚さ”を表現するため25ポンド(約11kg)の減量を敢行。「ハリーは“空っぽ”なんだ。彼は満たされたいと思っている。愛を、幸せを、何かで自分を埋めたいんだ」

洗練された美しさを持ちながら、人知れず深い孤独を抱える女性マリオンを演じたジェニファー・コネリーは、「彼女はひどく孤独で、周囲の誰からも心を隔てている。心から愛したことも、愛されたことも、ほとんどないんだと思う」と語っています。

ダーレン・アロノフスキーはデビュー作『π』(98年)でサンダンス映画祭監督賞を受賞し、一躍世界の注目を集め、続く2作目となった『レクイエム・フォー・ドリーム』は英映画誌「EMPIRE」が選ぶ「落ち込む映画」第1位(09年)、米Webサイト「Taste of Cinema」が選ぶ「心が砕ける傑作ベスト20」第1位(16年)に輝くなど、観れば必ず心がえぐられる「トラウマ級の傑作」として映画史にその名を刻んでいます。その後アロノフスキーは『ブラック・スワン』(10年)と『ザ・ホエール』(23年)でアカデミー賞を受賞、『レスラー』(08年)ではベネチア国際映画祭金獅子賞に輝くなど、商業的にも作家的にも大きな成功を収めています。

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『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ヒューバート・セルビー・Jr.、ダーレン・アロノフスキー
原作:ヒューバート・セルビー・Jr.
出演:エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ
2000年/アメリカ/英語/102分/カラー/ビスタ/5.1ch/字幕翻訳:髙橋彩/原題:Requiem for a Dream/R15+
日本公開:2026年2月6日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:クロックワークス
公式サイト
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