『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』“本物”にこだわった美術品たちの紹介映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたウェス・アンダーソン監督最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』のセットに使用された“本物”の美術品たちを紹介する特別映像が解禁されました。
ヨーロッパ屈指の富豪ザ・ザ・コルダ(ベニチオ・デル・トロ)は命の危機を感じ、全財産をかけたフェニキア全土の開発計画「フェニキア計画」を実現させるため、疎遠だった修道女の娘、リーズル(ミア・スレアプレトン)を後継者に指名。家庭教師のビョルン(マイケル・セラ)も連れた3人でフェニキア全土を横断する資金集めの旅に出る。ザ・ザの失脚や暗殺を狙う敵たちがあふれかえるなかでの旅路は、実にスリリングで──。
通常、映画の撮影時に美術館やコレクションから本物の絵を持ちだすことはなく、アンダーソン監督も過去作ではオリジナルで美術品を作成したり、レプリカを使用。ところが本作では、アンダーソン監督の“本物”にこだわりたいという強い希望で、実際に“本物”の美術品を各地から集めることに。「今回は“収集家”であり“所有欲の強い”キャラクターが登場します。ザ・ザは物を所有することにこだわる人物。そして今回はアートとビジネスが入り混じった物語なので、本物を使ってみようと考えた」とアンダーソン監督。
到着した映像では、ザ・ザ・コルダの邸宅のいたるところに飾られている絵画や美術品を紹介。ベルリンの個人から借用されたルネ・マグリットの「赤道」や、リーズルのベッドの上に飾られたルノワールによる幼い甥エドモンの肖像画「青い服の子供(エドモン・ルノワール)」、さらにはハンブルクの美術館から借用された古典絵画や彫刻などが確認できます。
“本物”の放つオーラはキャスト、スタッフ全員に刺激とエネルギーをもたらしたといい、アンダーソン監督は当初から、そのオーラが作品に良い作用をもたらすと信じていたとそう。「キャストにとっても“本物”が飾られているということは意味を持つと思いました。画面の中でもセットでも、“本物”だということを感じるはずです。レプリカとはやはり全く違うオーラがある。作品の保護のために手袋をした係員が歩き回っているのも面白いと思いました」
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『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(原題:The Phoenician Scheme)
監督、脚本:ウェス・アンダーソン
原案:ウェス・アンダーソン、ローマン・コッポラ
製作:ウェス・アンダーソン、スティーブン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン、ジョン・ピート
製作総指揮:ヘニング・モルフェンター
出演:ベニチオ・デル・トロ、ミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッド、トム・ハンクス、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、リチャード・アイオアディ、ジェフリー・ライト、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ルパート・フレンド、ホープ・デイビス
2025年/アメリカ・ドイツ/英語/カラー/シネスコ/5.1ch/102分
日本公開:2025年9月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイント他 全国ロードショー
配給:PARCO ユニバーサル映画
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