芳根京子 × 髙橋海人『君の顔では泣けない』11月公開決定!
- Fan's Voice Staff
君嶋彼方による小説「君の顔では泣けない」を芳根京子主演、髙橋海人共演にて実写映画化し、11月に全国公開されることが決定しました。
高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみ。これは何かの間違いと、元に戻ることを信じて奔走するも、誰にも言えない秘密を抱えた二人は、進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れと、人生の転機を入れ替わったまま経験し、15年が経過。ところが30歳の夏、まなみ(髙橋海人)は「元に戻る方法がわかったかも」と陸(芳根京子)に告げ──。
主演には、『累ーかさねー』(19)、『散り椿』(19)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、現在放送中のドラマ「波うららかに、めおと日和」(CX)でも主演を務め、数々の作品で芯のある演技を見せてきた芳根京子。本作について、「もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました」と語るように、入れ替わったことをなかなか受け入れられないまま馴染めず、不器用でありながらも誠実に生きようとする主人公・坂平陸を、揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切った。
そして、陸と入れ替わってしまう水村まなみ役には、『アキラとあきら』(22)、『Dr.コトー診療所』(22)など注目作に続々出演、ドラマ「だが、情熱はある」での演技も大きな話題となり、アーティストとしてだけでなく俳優としても進化を続ける髙橋海人。「僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました。」と語る通り、心に【まなみ=女性】である本音を隠し、うまく【陸=男性】として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかな眼差しと感情で体現した。
原作は、2021年9月に発売された君嶋彼方のデビュー作。第12回「小説 野性時代 新人賞」を受賞し、発売前に重版が決定するなど、大きな注目を集めました。監督は『決戦は日曜日』(22年)の坂下雄一郎。

君嶋彼方「君の顔では泣けない」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
以下、コメントが到着しています(役名は入れ替わった後のもの)。
芳根京子(坂平陸 役)
水村まなみとして生きてきた15年。
ある日突然始まった、坂平陸としての人生。
どうやったら自分らしく生きていけるのか。
どうすれば、相手らしく生きることができるのか。
どうやって自分を受け入れていくのか。
どうすれば相手を受け入れられるのか。
入れ替わって15年。
大学、仕事、恋愛、出産。
さまざまな経験を経て、30歳になった二人は、果たして元に戻ることができるのか?
そもそも、戻りたいと思うのか?
もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました。
この物語を、ぜひ映画館で見届けていただけたら嬉しいです。
髙橋海人(水村まなみ 役)
入れ替わってから15年。
静かな痛みを、長い間抱えてきたふたり。
未来が見えない怖さと二人で戦いながら、でも同時に、だからこそ日々の痛みも大切に感じられる。
まなみと陸のあいだに流れる、リアルとファンタジーの狭間みたいな時間を、そんなふうに思い描きながら。僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました。
観てくださる方は、いつの誰に、どんなふうに心を投影するんだろう。みなさんに観ていただけるのが、すごく楽しみです。映画館でご覧いただけると嬉しいです。
ぜひお楽しみください!
坂下雄一郎(監督・脚本)
初めて原作を読んだ時、15年入れ替わったままという設定に、こんなにも様々な解釈が可能で豊かな物語を作れるのか、と発明を発見したかのように驚いたことを覚えています。
そしてこの困難な設定をいかに映像化すればいいのかとても悩みました。
解決してくれたのは芳根さんと髙橋さんでした。
15年入れ替わったままの陸とまなみという人間を、芳根さんは葛藤し、もがき続ける陸というキャラクターを誠実さで、髙橋さんは軽やかさの中に痛みを感じさせる繊細さで演じてくださいました。
間違いなくこの映画の見どころはこのふたりです。ぜひ劇場でご覧ください。
ハピネットファントム・スタジオ 小西啓介(プロデューサー)
芳根さん、髙橋さんのお二人については、過去の出演作をいくつか拝見し、監督とも相談し、このお二人しかこの役は出来ないと思いオファーさせて頂きました。15年の積み重ねを表現する為に、入れ替わる前の15年、入れ替わった後の15年、合計30年分の人生を想像しながら、他人の人生を生きている役を演じるという複雑で困難なミッションを見事にクリアして頂きました。あまりにも自然で見落としてしまいそうな細かな動きやしぐさまで陸とまなみという役をただただ生きて頂きました。お互いを思いやる気持ち、戻りたいけど戻らないほうがいいんじゃないかという葛藤、本作にそこはかとなく漂う優しさと切なさと温かさはこの作品唯一無二のものだと思います。
君嶋彼方(原作者)
映画が好きです。けれどあくまで自分が楽しむもので、その世界に携わることなんてないと思っていました。
それがなんと、自分の書いた小説が映画化。しかも思い入れの強いデビュー作。嬉しくないわけがありません。
出来上がった作品を観て、喜びは感動に変わりました。監督、スタッフの皆さん、役者の皆さん。全員が原作に対して真摯に向き合って作り上げてくださった映画だと感じました。
映画『君の顔では泣けない』、とても面白いです。原作の一番のファンである自分が言うのだから間違いありません。是非ご覧になってみてください。
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『君の顔では泣けない』
高校1年生の坂平陸と水村まなみは、プールに一緒に落ちたことがきっかけで心と体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決めた二人だったが、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、陸はうまく“水村まなみ”になりきれず戸惑ううちに時が流れていく。
もう元には戻れないのだろうか。“自分”として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきか──。迷いを抱えながらも二人は、高校卒業と進学、初恋、就職、結婚、出産、そして親との別れと、人生の転機を経験していく。
しかし入れ替わったまま15年が過ぎた30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる…。
出演:芳根京子、髙橋海人
原作:君嶋彼方「君の顔では泣けない」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:Inyoung Park
日本公開:2025年11月全国ロードショー
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
公式サイト
©2025「君の顔では泣けない」製作委員会