『クィア/QUEER』新写真5点が解禁!
- Fan's Voice Staff
第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映されたルカ・グァダニーノ監督、ダニエル・クレイグ主演のラブストーリー『クィア/QUEER』の新場面写真4点とメイキング写真が解禁されました。
到着した場面写真では、主人公・リー(ダニエル・クレイグ)が一途に想いを寄せるユージーン(ドリュー・スターキー)の南米旅行中での様子が収められています。海岸の砂浜でカメラを構える姿やリーの後ろにくっつくようにして佇む様子、そして、切実そうな表情を浮かべ、髪が乱れ、服装や顔には汚れが目立つ姿も。
リーから一途な想いを向けられるも、ユージーンは気まぐれにそれに応えるだけ。いつも感情を露にすることはなく、どこかミステリアスな雰囲気を崩そうとはしない。人生を変える奇跡の体験をしようとリーに誘われて向かったジャングルで、そんなユージーンに一体何があったのか──。
ユージーン・アラートン役を演じたドリュー・スターキーは、『Love,サイモン17歳の告白』(18年)や『ヘイト・ユー・ギブ』(18年)などに出演し、Netflixシリーズ『アウターバンクス』(20年)でブレイク。
当初、バロウズの小説を読み、ユージーン役の演技をテープに収めてルカ・グァダニーノ監督に送ったというスターキー。製作総指揮のピーター・スピアーズ(『君の名前で僕を呼んで』)に勧められたグァダニーノは、プリプロダクションの早い段階で、ロサンゼルスでスターキーに会うことにし、その時にはデザイナーのジョナサン・アンダーソンも同席。グァダニーノは、初めてスターキーに会った時点でユージーンを見つけたと確信。グァダニーノは、「ドリュー(・スターキー)は、この役の内面も外面を理解しようと、一生懸命考えてくれた。そして何よりも、ユージーンの冷淡さも理解していた。バロウズの言葉を借りると、彼の『肉体からの離脱』も理解していた。ユージーンの曖昧さを捉えると同時に、1950年代の男性が、どうふるまうのかもちゃんと分かっていた」と褒め称えています。
スターキーは「このキャラクターに関しては、身体的な特徴が非常に重要だった。僕とルカは、ユージーンのルックスやふるまい、歩き方についてさえも、とことん話し合った」と振り返り、「アンダーソンとは、ユージーンらしいルックスにするために、40種類ものメガネを試した」と明かしています。

ルカ・グァダニーノ監督(中央)
ダニエル・クレイグは「ドリューの台詞は、小説にも脚本にもあまり多くはなかった。僕は大げさな演技をするが、ドリューが演じるユージーンは繊細だ。僕たちが演じるキャラクターは、映画の中で美しく呼応し合う」とスターキーとの共演を振り返っています。
ルカ・グァダニーノ監督は、『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメを主役に抜擢し、その後、シャラメは“ディカプリオ以来のスター”として映画界のみならずファッション界からも大きな注目を集め大躍進を遂げたことは周知のとおり。スターキーにもすでに今年最高の“発見”との呼び声も高く、今後の活躍が期待される逸材です。
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『クィア/QUEER』(原題:Queer)
監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ダニエル・クレイグ、ドリュー・スターキー 他
2024年/アメリカ・イタリア/カラー/ビスタ/5.1ch/137分/字幕翻訳:松浦美奈/R15+
日本公開:2025年5月9日(金)新宿ピカデリー 他 全国ロードショー
配給:ギャガ
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© Yannis Drakoulidis