『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』新場面写真&実際の報道写真が到着!
- Fan's Voice Staff
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の主人公のモデルにもなった報道写真家の情熱的で数奇な運命をケイト・ウィンスレット主演で映画化した『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』の新場面写真6点と、実際の報道写真3点が到着しました。

1944年、リー・ミラー本人(撮影者不明)© Lee Miller Archives, England 2025. All rights reserved.
コンデ・ナスト本人に見出され、VOGUE誌を始めとする雑誌などでトップモデルとして活動していたリー・ミラー。時の天才たちを魅了する唯一無二の輝きを放ち、多くの人々を魅了していましたが、男性たちの視線に晒され、レンズ越しに詮索されることに嫌気がさして、写真家へと転身。NYからパリへ移り、マン・レイのもとでシュルレアリスム・フォトグラフィーを学ぶことに。そして、マン・レイとともに偶然、ソラリゼーションと呼ばれる技法を発見し、その後さらに才能を開花させた彼女は、自身のスタジオを構え、写真家としても成功を掴みます。ところが、そのわずか数年後に第二次世界大戦が勃発。
当時ロンドンへと渡っていたリーは、戦時中、すべての女性に求められていた、じっと座って「女として貢献しろ」という風潮を拒み、戦争の最前線という男性社会にカメラを持って飛び込みます。かつて、自身がモデルとして表紙を飾っていたVOGUE誌を通し、世界に向けて真実を伝えるために。

1941年、ロンドンにて(撮影者:リー・ミラー)© Lee Miller Archives, England 2025. All rights reserved.
“真実を伝えたい”という強い想いと使命感を持って戦地へと赴いたリーは、声なき犠牲者たちの惨状と女性たちや子どもたちへの深い理解に加え、脆さと残酷さを繊細に捉えた歴史的写真の数々を現代に残しています。

1944年、フランス・レンヌにて(撮影:リー・ミラー)© Lee Miller Archives, England 2025. All rights reserved.
中でも、1945年ヒトラーが夫人と共にベルリンで自死した当日、ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室で、リー自らが被写体となり撮影されたヒトラーの浴室のリー・ミラーや、世界で始めてナパーム弾を捉えた写真は、彼女の代名詞でもあり、20世紀の歴史の一部を象徴する写真として記録されています。
さらに、ブーヘンヴァルト強制収容所とダッハウ強制収容所が解放されたまさにその日、現地に初めて足を踏み入れたカメラマンの一人として、恐ろしく切迫した光景をカメラに収め、人間が持つ脆さと残酷さを克明に記録し、20世紀を代表する写真家として歴史にその名を刻みました。

1944年、フランス・サン・マロにて(撮影:リー・ミラー)© Lee Miller Archives, England 2025. All rights reserved.
使命感に溢れ、次々に訪れる困難に立ち向かい、情熱的でエネルギーに溢れたリー・ミラーだからこそ捉えることのできた歴史的真実とその数奇な運命を知ったウィンスレットは、「どうして今まで誰も彼女のことを映画にしなかったのか?」という切実な想いに駆られ、リーの息子と何年にも渡る丁寧な交流を交え、書物を読み、リー・ミラーのアーカイブ全てを閲覧し、徹底的なリサーチを経て、満を持しての映画化に挑みました。
リー・ミラー役を自ら演じたウィンスレットは、「とにかく私は彼女に惹かれた。彼女の生き方、周りの声に振り回されない強さ、彼女の選択や考えに。そして自分の感情に素直なところや、女性たちと繋がる能力など彼女のすべてに。さらには起こっている真実を明らかにし、真実を伝え、周りの人にも行動を促せる能力と姿勢には、私もそうありたいと思った。しかもリー・ミラーは私よりもずっと前の時代からそれを成し遂げていた。そして誰よりも優れていた。もちろん私よりも。私が心から尊敬し、憧れ、そうなりたいと思える人物を演じることができるのはとても名誉なこと」と、本作でこの役を演じられたことの喜びを語っています。
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『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』(原題:Lee)
1938年フランス、リー・ミラー(ケイト・ウィンスレット)は、芸術家や詩人の親友たち──ソランジュ・ダヤン(マリオン・コティヤール)やヌーシュ・エリュアール(ノエミ・メルラン)らと休暇を過ごしている時に芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズ(アレクサンダー・スカルスガルド)と出会い、瞬く間に恋に落ちる。だが、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活のすべてが一変する。写真家としての仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者のデイヴィッド・シャーマン(アンディ・サムバーグ)と出会い、チームを組む。そして1945年従軍記者兼写真家としてブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所など次々とスクープを掴み、ヒトラーのアパートの浴室でポートレイトを撮り戦争の終わりを伝える。だが、それらの光景は、リー自身の心にも深く焼きつき、戦後も長きに渡り彼女を苦しめることとなる。
監督:エレン・クラス
製作:ケイト・ウィンスレット、ケイト・ソロモン
出演:ケイト・ウィンスレット、アンディ・サムバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、マリオン・コティヤール、ジョシュ・オコナー、アンドレア・ライズボロー、ノエミ・メルラン
イギリス/ 2023/116分/英語、フランス語/翻訳:松浦美奈
日本公開:2025年5月9日(金)ROADSHOW
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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