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2024.01.17 21:00

『ゴースト・トロピック』日本版本予告が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出されたベルギーのバス・ドゥヴォス監督作『ゴースト・トロピック』の日本版本予告と新場面写真12点が解禁されました。

2014年の長編デビュー以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めている、ベルギーのバス・ドゥヴォス監督。長編第3作目『ゴースト・トロピック』は、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまった清掃員のハディージャが、寒風吹きすさぶ真夜中のブリュッセルを徒歩で彷徨い、予期せぬ人々との出会いを通して家に戻ろうとする物語。

20年近くブリュッセルに暮らしているバス・ドゥヴォス監督は、多言語・多文化が共生するブリュッセルの街を「ヨーロッパの縮図」として捉えており、ハディージャのような社会的には決して目立つ存在ではない女性を主人公に据えることで、「ブリュッセルに暮らす女性の肖像画のような作品を作りたかった」と海外のインタビューで語っています。

撮影には粒子の荒い16mmカメラを使用し、暗闇の中にも柔らかさと温かみをもたらすことに成功。撮影監督を務めたのは、昨年末にロッテルダム映画祭で第5回ロビー・ミュラー賞を授与されたばかりのグリム・ヴァンデケルクホフ。予告編では、濱口竜介監督の『偶然と想像』で撮影監督を務めた飯岡幸子からも「今夜はこの人の傍にいてみましょう、とでもいうように夜を渡るカメラは、誰も見ることが出来るはずのない横顔を、それは美しかったと静かに教えてくれる」というコメントが紹介されています。

日本公開に際しバス・ドゥヴォス監督は初来日を果たし、公開初日2月2日(金)、3日(土)、6日(火)にBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて、2月4日(日)に沖縄・桜坂劇場にて登壇予定。詳細は後日、劇場や映画の公式サイトにて発表されます。

なお、バス・ドゥヴォス監督最新作『Here』も、2月2日(金)に同時公開されます。

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『ゴースト・トロピック』(原題:Ghost Tropic)

清掃員のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る方法を探すが、もはや歩いてしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ真夜中のブリュッセルを彷徨い始めた彼女は、予期せぬ人々との出会いを通して家に戻ろうとする──。

監督・脚本:バス・ドゥヴォス
撮影:グリム・ヴァンデケルクホフ
音楽:ブレヒト・アミール
音響:ボリス・デバッケレ
出演:サーディア・ベンタイブ、マイケ・ネーヴィレ、ノーラ・ダリ、シュテファン・ゴタ、セドリック・ルヴエゾ
2019/ベルギー/フランス語/84分/DCP(16mm撮影)/カラー/スタンダード(1.33:1)/PG12/日本語字幕:手束紀子

日本公開:2024年2月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
配給:サニーフィルム
©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production