『ビー・ガン/ショート・ストーリー』日本版オルタナティブポスター2点が解禁!
- Fan's Voice Staff
中国の奇才ビー・ガン監督による短編映画『ビー・ガン/ショート・ストーリー』の日本版オルタナティブポスター2点と、監督からのメッセージ映像&コメントが到着しました。
カンヌ国際映画祭短編部門で突如発表されたビー・ガン監督待望の最新作は、彼のポエティカルかつ寓話的世界観が凝縮された15分のショートフィルム。黒猫に案山子、ロボット、悪魔といったアレゴリカルエレメンツを登場させ、実存する原風景の中に人工的、未来的なセットを融合させることで、ビー・ガン特有の既視感にも似た映像空間が浮かび上がってきます。
オルタナティブポスターを手掛けたのは、数々の日本版オリジナルビジュアルでタッグを組んできた画家のヒグチユウコとグラフィックデザイナーの大島依堤亜の二人と、『黒衣の刺客』『戦場のメリークリスマス』などでスタイリッシュなビジュアルを手掛けている成瀬慧。これらのポスターは、本作の上映館で限定販売される予定です。
15分間の短編映画をワンコイン(500円)で単独シアターリリースするという実験的な試みでも注目を集める本作。今回、“ワンコイン興行”の仕掛け人でもある、東京テアトル番組編成部長の西澤彰弘のステートメントも到着しています。
ビー・ガン監督からメッセージ
この短編映画にご興味を持っていただき、またご覧いただいて、ありがとうございます。
皆様がこの映画をご覧になって、思い出の中にしまっていた大切な宝物を思い出していただけると嬉しいです。
この作品は、中国の著名なペット用品メーカーから私に連絡があり、2〜3分の広告を制作してほしいとの依頼の元に制作されたものです。彼らから求められたのは、黒猫を主人公にするということだけでした。他には全く制約がありませんでした。
この映画の多くのアイデアやディテールは、私が子供たちに語る読み聞かせの物語から着想しています。寓話的な側面は、そうした経緯から形成されたのです。
今回の撮影は凱里から約200キロメートル離れた場所で行われました。
結局、撮影を続けるうちに10分以上の長さのものになりました。しかし、クライアントは完成した作品をとても評価してくださって、商業広告から特別な短編映画へとアップグレードされることになりました。
私が伝えたいこと、それはすべて映画の中にあります。
どうぞ私の映画と、特別な映画体験をお楽しみください。
ビー・ガン
2023.10.10
ワンコイン興行仕掛人からステートメント
西澤彰弘(東京テアトル株式会社編成部長)
ネットの世界には様々なショートコンテンツが潤沢に存在し、優秀な作品がひと時の時代の話題をさらう。
ショートムービーの世界にもこの事例は確かに存在するのだが、映画祭以外で1本のショートムービーが映画館で上映する事はない。
短いからこその興行としての成立の難しさが立ちはだかっていた。
ユーザーもマーケットもショートコンテンツが全盛の時代になったからこそ、映画館でも、今までにない興行スタイルが確立できると考えています。ちょっと空いた時間に1コインで少しだけゆっくりと気分転換ができる、そんな隙間(すきま)を使った隙間(げきかん)上映で世界の様々な優秀なショートムービーを提供していきたい。
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『ビー・ガン/ショート・ストーリー』(英題:A Short Story)
孤独で変わり者の黒猫は、自由になりたい案山子(かかし)に尋ねました。
「この世の中で、一番大切なものは?」
答えに困った案山子は、黒猫に三人の奇人と会うように進言します。
ほろ苦さと引き換えに、希少な飴を配るロボット。
愛する人を忘れるために、食すると記憶が短くなるという麺を啜る女。
時間を操る魔法を使えるようになりたくて、劇場に棲みついた悪魔。
黒猫と三人の奇人たちが誘う、15分間の奇想天外・寓話的映像体験の旅へ。
監督・脚本・製作:ビー・ガン
出演:タン・ジョウ チェン・ヨンゾン チェン・グーファ
撮影:リー・ジアネン
美術:ドウ・ルシィ
音響:リ・ダンフェン
衣装:リ・ファ
編集:イ・シャン
音楽:ウァン・ウェン
2022年/中国・フランス/ 中国語/15分/4:3/5.1ch/G
日本公開:2023年10月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてワンコイン(500円)ロードショー!11月3日(金)から1週間限定公開 大阪・なんばパークスシネマ
配給 :リアリーライクフィルムズ
公式サイト
© Dangmai Films / ReallyLikeFilms
ビー・ガン / ショートストーリー公開記念 『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 3D版』特別上映決定!
10月27日(金)〜29(日)3日間限定 ヒューマントラストシネマ渋谷
11月3日(金)〜5日(日)3日館限定公開 大阪・なんばパークスシネマ