『葬送のカーネーション』日本版特報が解禁!
- Fan's Voice Staff
「現代トルコ映画の到達点」として世界各国で注目を浴びるベキル・ビュルビュル監督による現代社会の寓話『葬送のカーネーション』の日本版特報が解禁されました。
荒涼とした冬景⾊のトルコ南東部。 両親を亡くした少⼥ハリメは、祖⽗のムサが約束を交わしたという亡き祖⺟の遺体を故郷の地に埋葬するため、祖⽗と棺とともに旅をすることに。途中で出会う人々から “生きる言葉”を授かり、ハリメと祖父は、その先にある越境の瞬間を夢見ながら歩みを続けていく寓話的物語。
特報は、祖父の“想い”を胸に約束の地を目指すという美しい光景をバックにした映像から幕を開け、車輪に載せられた棺桶や難民と思われる人々の様子、宙に浮く棺桶の様子など、現実とも夢とも取れる象徴的で幻想的なシーンが続きます。最後には深田晃司監督のコメントと、棺桶の中で休息を取るハリメを外敵から守るように棺の蓋を締める静かなカットで締めくくられています。
孫娘ハリメを演じるのは、本作が初の演技経験となった、シリアで生まれ戦争のためトルコに移住したシャム・シェリット・ゼイダン。幼い表情の中にある現代社会の本質を見据えるような強い眼差しが印象的な期待の俳優です。
年老いたムサを演じるのはトルコで映画・舞台・テレビドラマで活躍する実力派俳優のデミル・パルスジャン。
トルコではユルマズ・ギュネイの後、ヌリ・ビルゲ・ジェイランが現れ、その次世代の才能と言われているのが、このベキル・ビュルビュル監督。彼は小津安二郎を敬愛し、本作で描かれている「死と旅」というテーマも、数々の小津映画から受け継いだレガシーだと語っています。
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『葬送のカーネーション』(英題:Cloves & Carnations)
監督:ベキル・ビュルビュル
脚本:ビュシュラ・ビュルビュル、ベキル・ビュルビュル
キャスト:シャム・セリフ・ゼイダン、デミル・パルスジャン
2022/トルコ・ベルギー/トルコ語・アラビア語/16:9/5.1ch/カラー/103分
日本公開:2024年1月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国順次公開
配給:ラビットハウス
協賛:トルコ文化観光省/トルコ国営放送局
公式サイト
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