トラン・アン・ユン監督『ポトフ 美食家と料理人』12月15日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
第76回カンヌ国際映画祭でトラン・アン・ユンが監督賞を受賞した、愛と人生を味わう感動の物語『The Taste of Things』(英題)が、邦題を『ポトフ 美食家と料理人』として12月15日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。
19世紀末フランスの片田舎のシャトーで暮らす稀代の美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と、天才料理人ウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)。予告編は、明け方にウージェニーが畑で野菜を収穫するシーンから始まり、鳥のさえずりや風の音と共に、キッチンの野菜を刻む音、肉が焼ける音や炒める音など、リズミカルな厨房の音で溢れかえる様子が映し出されていきます。友人たちに絶品の一皿を振る舞うウージェニーとドダンの関係性は20年間変わらず、ドダンの何度目かのプロポーズにも、ウージェニーはキスで答えるだけ。ある日、ドダンはユーラシア皇太子の晩餐会に招待されますが、メニューは退屈なものばかり。そこで、家庭料理で皇太子を魅了できるか挑戦することに。極上の料理をつくってきた二人が挑む、究極のポトフとは──?
監督を務めたトラン・アン・ユンは、『青いパパイヤの香り』(93年)でカンヌ国際映画祭カメラドール、『シクロ』(95年)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、繊細な映像美で高く評価されてきた名匠。7年ぶりとなる新作では、料理への情熱で強く結ばれた美食家と料理人の愛と人生を味わう感動の物語を描き出し、第96回アカデミー賞国際長編映画賞のフランス代表に選出されました。
100年前、新たな文化が繁栄し、“美食”もまた芸術のひとつとして追求されたフランス“ベル・エポック時代”。美食家と料理人という“職“に目をつけた監督は、食という芸術を追求するため、調理過程を1台のカメラで撮影。劇伴を使うことなく、魚や肉を焼いたり煮たりする美味なる音を音響効果とし、自然光をメインの照明とするなど、ひとつひとつの素材が“究極のひと皿”へと進化を遂げる様子をスクリーンに描き出しました。
スクリーンを埋め尽くす料理の数々は、ミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが完全監修。その前衛的かつ独創性と芸術性に満ちた料理から“厨房のピカソ”が、映像になった時の見栄えを確認するため、撮影前に登場するすべての料理を試作。さらにピエール本人が劇中にシェフ役として登場しています。
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『ポトフ 美食家と料理人』(原題:La Passion de Dodin Bouffant)
〈食〉を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する料理人ウージェニー。二人が生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなる才能への熱狂はヨーロッパ各国にまで広がっていた。ある時、ユーラシア皇太子から晩餐会に招待されたドダンは、豪華なだけで論理もテーマもない大量の料理にうんざりする。〈食〉の真髄を示すべく、最もシンプルな料理〈ポトフ〉で皇太子をもてなすとウージェニーに打ち明けるドダン。だが、そんな中、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンは人生初の挑戦として、すべて自分の手で作る渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようと決意するが──。
監督・脚本・脚色:トラン・アン・ユン
出演:ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメル
料理監修:ピエール・ガニェール
2023/136分/フランス/ビスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:古田由紀子/英題:The Taste of Things
日本公開:2023年12月15日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ギャガ
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