『ヒンターラント』日本版予告編&新場面写真が解禁!
- Fan's Voice Staff
ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞した『ヒンターラント』の日本版予告編と新場面写真5点が解禁されました。
物語は、戦争ですべてを失った主人公の元刑事ペーターが、かつての戦友たちを標的にした連続殺人事件に直面するところから始まります。予告編では、まるで美しい悪夢を見ているかのような独創的な映像美と、様々な方法で惨殺される戦友たち、謎の数字やキーワードが映し出されていきます。
場面写真でもその特異な世界観の一端が垣間見えます。全編ブルーバックで撮影された歪んだ背景と独創的な映像について、ステファン・ルツォヴィツキー監督は「戦争に破れ世界全体がおかしくなってしまったと感じている主人公の認知の歪みを視覚的に表現している」と語り、同時にこれは「デジタル版の『カリガリ博士』を描こうと言う試み」だったと言います。非現実的な描写によって内面的な感情や主観的な意識を強調し描く、いわゆる「ドイツ表現主義」の傑作映画『カリガリ博士』の現代版とはいかなるものなのか──。
監督のステファン・ルツォヴィツキー、実録歴史ミステリー『ヒトラーの贋札』で第80回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した名匠。今作はロカルノ国際映画祭では観客賞を受賞、母国最高の栄誉であるオーストリア映画賞で6部門ノミネート、美術賞を受賞するなど高い評価を獲得しました。
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『ヒンターラント』(原題:Hinterland)
監督:ステファン・ルツォヴィツキー
脚本:ロバート・ブッフシュヴェンター、ハンノ・ピンター、ステファン・ルツォヴィツキー
撮影:ベネディクト・ノイエンフェルス
編集:オリヴァー・ノイマン
音楽:キャン・バヤニ
出演:ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フリース、マックス・フォン・デア・グレーベン、マーク・リンパッハ、マルガレーテ・ティーゼル、アーロン・フリエス
2021年/オーストリア・ルクセンブルク/ドイツ語/99分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:吉川美奈子/PG12
日本公開:2023年9月8日(金)新宿武蔵野館 ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
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