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2023.02.17 12:00

ジェームズ・グレイ監督『アルマゲドン・タイム』日本版本予告&本ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたジェームズ・グレイ製作・監督・脚本の自伝的物語『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』の本予告と本ポスタービジュアルが解禁されました。

「今こそアメリカの理想を実現させる時」──冷戦の緊張がさらに高まる1980年代当時のアメリカの空気感を象徴するような、レーガン大統領の演説から始まる予告編。続いて映し出されるのは、アメリカン・ドリームに夢を馳せるある中流家庭の日常風景。「芸術家になりたい」と無邪気に将来の夢を語る息子ポール、「望めば何にだってなれるさ」と無条件で応援する祖父アーロン、そして、そんなどこか呑気な二人に対して「大学だけは行って」と小言をいう現実的な母エスターの姿。それはどこにでもある家族の日常風景でしたが、ある日、親友のジョニー(ジェイリン・ウェッブ)との些細な“悪さ”がバレたことをきっかけに、これまで当たり前だったポールの日常が少しずつ変化していきます──。

息子へ過大な期待を寄せ続ける母と、尊大だと思っていた父が漏らす切ない本音、そして、この国、社会で生きていくために“差別”に声を上げられない自分。「高潔に生きろ」という祖父の願いとともに、少しずつ漏れゆく家族の軋みとままならない人生の苦みを、少しずつ受け入れていくことになるポール。

映像では、アンソニー・ホプキンス演じる祖父アーロンの優しく、そして時には厳しく少年をただしい道へと導いていこうとする様子や、アン・ハサウェイ演じる母のポールを愛するがゆえに過干渉してしまう姿など、名優たちの静かながらも圧倒的な演技も垣間見ることができます。

故郷ニューヨークを舞台にした5つの映画(『リトル・オデッサ』『裏切り者』『アンダーカヴァー』『トゥー・ラバーズ』『エヴァの告白』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』やSF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督。その次の題材に選んだのは、ニューヨークの中でも、彼が実際に育ったクイーンズ地区フラッシングの二世帯住宅を思わせる長屋を舞台とした、自身の実体験を元にした物語でした。「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが一番いい。そのために、もう一度自分自身の過去に立ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り自分らしいものを作ろうと」とその想いを寄せています。

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『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』(原題:Armageddon Time)

製作・監督・脚本/ジェームズ・グレイ 
出演/アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス
2022年/アメリカ/スコープサイズ/115分/カラー/英語/5.1ch//字幕翻訳:松浦美奈/PG12 

日本公開/2023年5月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
配給/パルコ ユニバーサル映画
© 2022 Focus Features, LLC.