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2022.11.22 11:00

『ピンク・クラウド』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ブラジルの新鋭イウリ・ジェルバーゼ監督の長編デビュー作『ピンク・クラウド』の日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

一夜の関係を共にしているジョヴァナ(ヘナタ・ジ・レリス)とヤーゴ(エドゥアルド・メンドンサ)。毒性を持った正体不明のピンクの雲が突如発生し、けたたましい警報が鳴ります。それに触れると10秒間で死に至るとニュースが報じ、二人は窓を閉め切って高層アパートに引きこもり、長くて数週間で終わるであろうロックダウン生活に入ります。

予告編では、Caio Amon feat. Rowena Jamesonによるオリジナル楽曲「La Vita (Life is Just Life)」に乗せ、すぐ終わるかのように思えた災難から、一歩も外に出られない望まぬ非日常が何日、何ヶ月、何年と続き、やがて世界が少しずつ狂っていく様を捉えています。その時、人間は何を欲し、何を選択するのか。自死を選ぶ者、家庭内の不和に苦しむ夫婦、同居人への殺意を持ちはじめる者、友人の父に孕まされる子ども──。本作が決して他人事では無くなってしまった現代、ピンク色の雲が形を変えながらまるで鏡のように見つめる者の心を照らし返します。

イウリ・ジェルバーゼ監督は、これまで6本の短編の脚本・監督を手掛け、トロント国際映画祭やハバナ映画祭などの映画祭に出品。外には一歩も出られず、部屋の中でしか生きられないディストピアを描いた本作では、ルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』やジャン=ポール・サルトル『出口なし』のように、制限された状況下における生存競争ではなく人間の感情を描くことを目指しました。

2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影された今作。当初はSFとして構想されていたにもかかわらず、世界的なパンデミックで一変した現実と重なるという、思いもよらぬ形で世界の脚光を浴びました。

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『ピンク・クラウド』(英題:The Pink Cloud)

監督・脚本/イウリ・ジェルバーゼ
出演/ヘナタ・ジ・レリス、エドゥアルド・メンドンサ、カヤ・ホドリゲス、ジルレイ・ブラジウ・パエス、ヘレナ・ベケル
2020年/ブラジル/ポルトガル語/103分/シネスコ/5.1ch/カラー/原題:A Nuvem Rosa/字幕翻訳:橋本裕充/PG12

日本公開/2023年1月27日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給/サンリスフィルム
公式サイト
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