『灼熱の魂』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を捉えたメイキング写真5点が解禁!
- Fan's Voice Staff
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が世界を驚愕させたヒューマンミステリー『灼熱の魂』のメイキング写真5点が解禁されました。
主人公ナワルの故郷である中東某国のシーンはヨルダンで、ナワルやその子どもである姉弟が暮らす現代のカナダのシーンはモントリオールで撮影された本作。全体の撮影期間は40日間。ヨルダンでは、土の匂いが伝わってくるような紛争の地の荒廃した街並みや山間部の風景などが、15日間にわたって撮影されました。この地での制作風景を収めた今回の写真が撮影されたのは、2009年の3月~6月。ナワルがある目的のために訪れる廃墟や孤児院、幼い子どもたちが戦闘に参加する荒れ果てた街並みなどを背景に、ヴィルヌーヴ監督の姿が切り取られています。
映画に出演した多くの子どもたちの姿も収められていますが、本作ではプロの俳優に混ざって、ヨルダンに住むアマチュアの俳優を起用。ヨルダンでの撮影に参加したキャスティングディレクターのララ・アタラは、キャスリン・ビグロー監督作『ハート・ロッカー』で実際の難民をキャスティングした実績を持つ人物です。監督は、アタラから「イラクからの難民を支援するために彼らをキャスティングしたい」と提案されたといい、そのことについて「実際、彼らは映画に大きく貢献してくれました。大変だったのは、全員のアクセントをゴラン地域のアラビア語のアクセントに直していくことでした。このため北アフリカ出身の俳優たちの中には、新しく言葉を習わなくてはならない人もいました」と振り返っています。
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『灼熱の魂』(原題:Incendies)
初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去った。その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった……。
監督・脚本/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演/ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール
原作/ワジディ・ムアワッド
挿入歌/レディオヘッド
2010年/カナダ・フランス映画/フランス語/131分/ビスタサイズ/5.1ch/PG12
日本公開/2022年8月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他 全国順次公開
提供/ニューセレクト
配給/アルバトロス・フィルム
公式サイト
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