『パリ13区』主演ルーシー・チャンの新場面写真3点が解禁!
- Fan's Voice Staff
第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『パリ13区』のジャック・オディアール監督が見出した注目の新人ルーシー・チャンの新場面写真3点が解禁されました。
再開発が進む街に生きる男女4人を通して愛の在り方を問う群像劇で、自分の欲に正直に、ありのままに生きる台湾系フランス人エミリーを演じた、2000年生まれのルーシー・チャン。大学に通いながら、パリ16区にある芸術学校で演劇を学んでいたところ、インスタグラム経由で「パリ育ちの女の子でバイリンガルの中国人を探している」というメッセージが届き、経歴書を送り、キャスティング・ディレクターとの面接を受けることに。コロナ禍のロックダウン中も連絡を取り合い続け、その後オディアール監督のワークショップを経て、ついに主人公の一人であるエミリー役に抜擢されました。
大学での勉強を1年間休んで初めて映画出演に挑んだチャンですが、体、声、演技のコーチが付き、徹底したリハーサルもこなしました。オディアール監督からは自発性が求められ、自分自身で役を作り上げることを期待されたそうですが、背中を押してくれたのも、監督の言葉だったといいます。「ある日、監督に言われたんです。私を選んだのは、エミリーに似ていたからではなく、探究や努力、知性をもってすれば彼女になれるから。それにはまず私らしさを捨てなければならない、と。本来の私は、内向的で引っ込み思案。シャイですし、物静かでおとなしいのですが、自分の体と声をエミリーに貸すだけで良いのだと、腑に落ちました」
自身が演じたエミリーというキャラクターについては、「憎らしい時もあれば、大好きな時もありますし、批判的に見る時もあります。ですが最終的には、うまく折り合いをつけられました。映画を撮影した際は、できる限り彼女のことを理解し、なりきることを目指しました。まさにスピリチュアルな旅でしたね」と振り返っています。
そんな真摯な姿勢による演技で、チャンは映画初出演にして、セザール賞有望若手女優賞、リュミエール賞新人女優賞にノミネートされました。
到着した写真では、物憂げな表情を浮かべる様子や、職場のコールセンターでの一場面、また次の勤め先となるレストランでの姿などが切り取られています。
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『パリ13区』(原題:Les Olympiades)
監督/ジャック・オディアール
脚本/ジャック・オディアール、セリーヌ・シアマ、レア・ミシウス
出演/ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス
原作/「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」エイドリアン・トミネ著(「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」収録:国書刊行会)
2021年/フランス/仏語・中国語/105分/モノクロ・カラー/4K 1.85ビスタ/5.1ch/英題:Paris, 13th District/日本語字幕:丸山垂穂/R18+
日本公開/2022年4月22日(金)、新宿ピカデリーほかにて全国公開
提供/松竹、ロングライド
配給/ロングライド
©︎ShannaBesson
©PAGE 114 – France 2 Cinéma