アスガー・ファルハディ監督『英雄の証明』日本版予告編が解禁!
- Fan's Voice Staff
第74回カンヌ国際映画祭にてグランプリを受賞したアスガー・ファルハディ監督による予測不可能なヒューマンサスペンス『英雄の証明』の日本版予告編が解禁されました。
借金のため刑務所に服役しているラヒムが、休暇中に金貨を拾い、落とし主を探して銀行を訪ねるシーンから始まる予告編。借金があるにもかかわらず金貨を返却したことがTVで報道されると大反響となり、“正直者の囚人”として美談の英雄に祭り上げられていきます。ところが、SNSで金貨の行方を問う噂が広まると状況は一変。金貨を返した相手を探し奔走するラヒムは、父親を信じる吃音症の幼い息子も巻き込み、周囲の狂騒に翻弄されていきます…。
ベルリン、カンヌ国際映画祭で数々の賞に輝き、『別離』と『セールスマン』で米アカデミー賞外国語映画賞を2度制したイランの巨匠ファルハディ。日常の中に生じた小さなひび割れのような出来事が、人生を根底から揺るがす事態に発展していく様をサスペンスフルかつ情感豊かに描出するファルハディは、人間と社会の本質に鋭く切り込む傑作を世に送り出し、世界中の観客たちを魅了してきました。
最新作『英雄の証明』では、人間の倫理観を問う普遍的なテーマを追求するにあたって、いまや絶大となったSNSやメディアの影響力に着目。主人公の振れ幅の大きな運命を通して、真実というものの曖昧さや、社会に潜む欲望やエゴを現代的な切り口であぶり出しています。
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『英雄の証明』(英題:A Hero)
イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され服役している。そんな彼の婚約者が偶然にも17枚の金貨を拾う。借金を返済すればその日にでも出所できる彼にとって、まさに神からの贈り物のように思えた。しかし、罪悪感に苛まれたラヒムは落とし主に返すことを決意。そのささやかな善行は、メディアに報じられると大反響を呼び“正直者の囚人”という美談の英雄に祭り上げられていく。ところが、SNSを介して広まったある噂をきっかけに状況は一変する。周囲の狂騒に翻弄され、無垢な吃音症の幼い息子をも残酷に巻き込んだ大事件へと発展していく。
監督・脚本・製作/アスガー・ファルハディ
出演/アミル・ジャディディ、モーセン・タナバンデ、サハル・ゴルデュースト、サリナ・ファルハディ
2021年/イラン・フランス/ペルシア語/2.39:1/5.1ch/127分/原題:Ghahreman/日本語字幕:金井厚樹/字幕監修:ショーレ・ゴルパリアン
日本公開/2022年4月1日(金)Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテにて公開
後援/イラン・イスラム共和国大使館イラン文化センター、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
配給/シンカ
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