『83歳のやさしいスパイ』日本版予告編＆場面写真9点が解禁！

第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『83歳のやさしいスパイ』の日本版予告編と場面写真9点が解禁されました。

本作は、80～90歳のスパイを募集する不思議な求人に応募した83歳の男性セルヒオが、老人ホームに潜入し、調査を行う過程を捉えたドキュメンタリー。初スパイの仕事に張り切る心優しいセルヒオがいつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく様子を、ユーモアたっぷりに映し出すと同時に、家族と離れて暮らす入居者たちが漏らす本心から、現代の介護施設の在り方を問う作品です。

予告編では、求人に応募したセルヒオが私立探偵のロムロと面接をしている映像から始まります。スパイに採用され、潜入捜査の説明を受けますが、スマートフォンを使って音声メッセージを送ることもままならず、ロムロを不安にさせるセルヒオ。老人ホームへの潜入が始まるも、似ている顔の入居者たちの中で、ターゲットとなる依頼人の母親が特定できなかったり、純粋に施設内でのパーティーを楽しんでしまいロムロに叱られたりと、慣れない環境で奮闘する姿がコミカルに映し出されます。一方で、面会者が訪れず孤独を感じる入居者に「泣きたければ泣いていいんですよ」と声を掛ける優しい一面も捉えており、チャーミングで思いやりのあるセルヒオの人柄がよく分かる予告編となっています。

かつて私立探偵の助手として働いた経験のあるマイテ・アルベルディ監督は、ホームの許可を得てセルヒオがスパイであるとは明かさずに3か月間撮影。「鑑賞後に、親や祖父母に連絡したいと思ってもらえたら」と語っています。

本作は、昨年の第33回東京国際映画祭、第17回ラテンビート映画祭にて『老人スパイ』のタイトルで上映されました。

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『83歳のやさしいスパイ』（原題：The Mole Agent）

妻を亡くしたばかりで、新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオがスパイに採用される。依頼内容はある老人ホームの内偵。依頼人は母が虐待されているのではないかという疑念から、毎日、ホームでの生活の様子を誰にも気づかれずに報告してほしいという調査を要望。セルヒオはスパイとなって老人ホームに「入居」するが…。誰からも好かれる心優しいセルヒオは、調査を行うかたわら、いつしか、悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。

監督・脚本／マイテ・アルベルディ
出演／セルヒオ・チャミー、ロムロ・エイトケン
2020年／チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン／89分／カラー／ビスタ／5.1ch／日本語字幕：渡邉一治

日本公開／2021年7月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給／アンプラグド
公式サイト
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