『天井棧敷の人々 4K修復版』10月23日公開決定!日本版ポスター&予告編が解禁
- Fan's Voice Staff
映画史に燦然と輝き続けるフランス映画『天井棧敷の人々 4K修復版』が10月23日(金)より全国順次公開されることが決定!日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁されました。
『天井棧敷の人々』は、1945年、解放後まもないフランスで公開され大ヒットとなり、ヴェネチア国際映画祭特別賞やセザール賞特別賞を受賞。1952年に初公開された日本でも大きな反響を呼び、同年のキネマ旬報ベストテンで3位にランクイン。近年も、2008年カイエ・デュ・シネマ誌の「史上最高の映画100本」で9位に、2009年キネマ旬報の「90周年オールタイムベストテン」で10位にランクインするなど、作品生誕75周年を迎えた今日まで世界中で語り継がれる、フランス映画史上最高傑作の一本です。
恋に落ちたパントマイム師にジャン=ルイ・バロー、艶やかさと気品を備えた女芸人にアルレッティ、本作が映画デビューとなったマリア・カザレスなど、当代随一の役者が勢ぞろいし、美術、音楽、衣裳すべてが完璧に作り上げられ、3時間10分という長尺を感じさせないほど見どころが満載。中でも、19世紀パリの”犯罪大通り”を再現した全長400mに及ぶオープンセットに、1,500人のエキストラを動員したシーンは、戦時下で撮影したとは思えない壮大さと活気に満ちています。
ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『霧の波止場』(38年)や、『陽は昇る』(39年)、『悪魔が夜来る』(42年)などを生み出した名コンビ、監督マルセル・カルネと脚本家ジャック・プレヴェールの“詩的リアリズムの集大成”ともいうべき『天井棧敷の人々』。第二次世界大戦中ナチス占領下となったパリから逃れ、非占領地区の南仏・ニースで製作され、戦争の影響で何度も中断の憂き目に遭いながら、撮影に丸2年を費やし完成されました。
美術監督のアレクサンドル・トローネルと音楽を作曲したジョゼフ・コスマはユダヤ人であったため、当時は公の活動を禁止されており、表に出ることなく人を介して本作を完成に導きました。
コロナ禍で新作洋画の公開が限定的になっている中、良質な外国映画を求めて『ひまわり50周年HDレストア版』や「生誕100年 フェデリコ・フェリーニ映画祭」など、クラシック・リバイバルの機運が高まる中、一生に一度は観るべき名作の真打がついに4Kで登場します。
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『天井棧敷の人々 4K修復版』
第一部[犯罪大通り]
1840年代、劇場が立ち並ぶパリの《犯罪大通り》。パントマイム師のバチストは、女芸人ガランスを偶然助けたことから、彼女に恋心を抱く。若き俳優ルメートルや、犯罪詩人ラスネールも彼女に惹かれていたが、ガランスは誰のものにもならない。そこに、ガランスに魅せられたもう一人の男・富豪のモントレー伯爵が現れ…。
第二部[白い男]
数年後──。座長の娘ナタリーとの間に一児をもうけたバチストは、フュナンビュル座の看板俳優として舞台に立つ日々を送っていた。そんなバチストを毎夜お忍びで観に来る一人の女性が。それは、伯爵と一緒になったガランスだった。ガランスが訪れていることを聞いたバチストは、たまらず舞台を抜け出すが…。
監督/マルセル・カルネ
脚本・台詞/ジャック・プレヴェール
撮影/ロジェ・ユベール、マルク・フォサール
美術/アレクサンドル・トローネル、レオン・バルザック、レイモン・ギャビュッティ
音楽/ジョゼフ・コスマ、モーリス・ティリエ
演奏/コンセルヴァトワール管弦楽団
出演/アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ブラッスール、マリア・カザレス、マルセル・エラン、ピエール・ルノワール
原題:Les Enfants du Paradis/1945年 / フランス映画 / モノクロ / スタンダード / 190分(第一部101分、第二部89分)
日本公開/2020年10月23日(金)より YEBISU GARDEN CINEMA 他 順次公開
配給/ザジフィルムズ
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