デヴィッド・リンチ監督が「エレファント・マンの始まり」を語るインタビュー映像が解禁
- Fan's Voice Staff
実話を元にした感動の名作が鬼才デヴィッド・リンチ監督自身の監修により美しく蘇った『エレファント・マン 4K修復版』の公開に先立ち、リンチ監督のインタビュー映像が解禁されました。
インタビュー映像では、『エレファント・マン』を製作するに至った「エレファント・マンの始まり」をリンチ自らが赤裸々に語っています。
カルト的人気を集めたリンチの長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(77年)の後、自作の脚本に着手したところ、資金繰りがうまくいかずに断念。自身が監督として活躍できる作品を探していたところに、映画プロデューサーであるスチュアート・コーンフェルドが推薦してきた4作の脚本のうちの1作目が『エレファント・マン』でした。リンチは本作との運命的な出会いを振り返り、「頭の中で小さな爆発が起こった気分だった。直感で”これだ!“とすぐに分かった」と振り返ります。
そして、本作ではノンクレジットながら、製作総指揮を担当したコメディ俳優で名高いメル・ブルックスがリンチを監督に起用した裏側も明らかに。当時リンチの存在を知らなかったブルックスは、『イレイザーヘッド』を見てから決断することを告げ、「僕は“終わった”と思った」と、リンチがその時の心境を語る場面も。その後ブルックスはリンチの作品をいたく気に入り、無事監督として『エレファント・マン』をスタートさせることになりました。
『エレファント・マン 4K修復版』は、7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて”緊急”公開。なお多くの映画館の営業再開を祝し、また観客への感謝の意を込めて、本作は特別に鑑賞料金1,100円均一にて公開されます。
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『エレファント・マン 4K修復版』(原題:The Elephant Man)
19世紀のロンドン。優秀な外科医トリーヴズ(アンソニー・ホプキンス)は、見世物小屋でエレファント・マンと呼ばれる青年メリック(ジョン・ハート)と出会う。極端に身体が変形したメリックの姿を目にしたトリーヴズは、大きな衝撃を受け、彼を研究対象として病院で預かることに。当初は物も言えず怯え続けるメリックを誰もが知能も低いと思っていたが、ある日、知性溢れる穏やかな性格であることが発覚。その後、新聞で取り上げられたメリックの元を舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)を始め、上層階級者が訪れるようになる。トリーヴズは自分が形を変えた見世物小屋の興行師と同じなのではないかと悩むが……。
監督/デヴィッド・リンチ
脚本/クリストファー・デ・ヴォア、エリック・バーグレン、デヴィッド・リンチ
製作/ジョナサン・サンガー
撮影/フレディ・フランシス
音楽/ジョン・モリス
出演/アンソニー・ホプキンス、ジョン・ハート、アン・バンクロフト、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、フレディ・ジョーンズ
1980年/アメリカ=イギリス合作/モノクロ/スコープサイズ/124分/ドルビーステレオ
日本公開/2020年7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国“緊急”公開
配給/アンプラグド
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