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2020.06.18 17:00

『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』7月10日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁

  • Fan's Voice Staff

第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門受賞した傑作ホラー『La Llorone』が、邦題を『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』として7月10日(金)より全国順次公開されることが決定!日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

「泣いたら、殺す」という言葉と共に、母親と子どもたちは兵士に殺害された──。大勢の犠牲者を出したグアテマラの軍事政権による大虐殺から30年が経ち、当時将軍だったエンリケは虐殺を指揮した容疑で裁判にかけられますが、証拠不十分として無罪に。国民が糾弾する中、家族と共に屋敷に戻ったエンリケの耳にその夜から不思議な泣き声が聞こえるようになります。ある日やってきた新しいメイドのアルマは家族に受け入れられ屋敷で働き始めますが、やがて彼女の周囲で奇妙なことが起き始めます──。

本作を手掛けたのは『火の山のマリア』で第65回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞し、世界が大きな期待を寄せる新鋭ハイロ・ブスタマンテ監督。25万人の死者を出したと言われる、1960年から36年もの長きに渡ったグアテマラの内戦の血塗られた歴史をベースに、中南米に伝わる怪奇伝説<ラ・ヨローナ>を取り入れ、悲劇に彩られた歴史と幻想的な世界感を現代の恐怖の物語として恐ろしくも美しい映像で生み出しました。

解禁されたポスタービジュアルには、水面に浮かぶ謎のメイド・アルマの姿が。その儚く悲しげな表情は何を訴えているのか、そして彼女は一体何者なのか。美しく謎めいた世界感に引き込まれる印象的なビジュアルとなっています。

予告編には内戦時の事件をめぐる歴史的裁判が続く中、自身の正当性を訴える元将軍エンリケとその家族が、突如聞こえてきた女のすすり泣く声、混乱の中現れた新しいメイドの存在により、徐々に何かに追い詰められていく姿を映し出されています。背筋をゾクゾクさせながらも、物語の奥に隠された重く深い悲しみが観る者の胸を突き刺す、繊細かつ巧妙に組み立てられた極上のホラーストーリーに、期待が高まります。

『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』はヴェネチアでの受賞のほか、第32回東京国際映画祭コンペティション部門に選出、世界各地の映画祭で絶賛されています。

※ラ・ヨローナ伝説とは、ジェームズ・ワンが手掛ける映画「死霊館シリーズ」でも描かれている、中南米で古くから伝わる怪談。二人の子どもと共に夫に捨てられた女は、子どもを溺死させて自らも自殺。女の悲しみは死後も魂となって彷徨い続け、その嘆きの声は人々を怖がらせるという、日本で言うところの「お岩さん」(四谷怪談)のような存在です。

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『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』(原題:La Llorona)

出演/マリア・メルセデス・コロイ、マルガリタ・ケネフィック、 サブリナ・デ・ラ・ホス、フリオ・ディアス 
監督・脚本/ハイロ・ブスタマンテ
2018年/グアテマラ/カラー/シネスコ/97分/字幕翻訳:佐藤恵子

日本公開/2020年7月10日(金)より、シネマカリテ、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次ロードショー
配給/ギャガ
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gaga.ne.jp/lallorona