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2020.06.12 17:00

『LETO -レト-』日本版予告編&新場面写真7点が一挙解禁

  • Fan's Voice Staff

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞した『LETO -レト-』の日本版予告編&新場面写真7点が一挙解禁されました。

ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、1980年代前半、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者達のひと夏を描く本作。

予告編は、T・レックスの「20th Century Boy」が小気味よく流れ出し、“懐かしく新鮮な世界へ”という海外レビューが表すように、モノクロの世界にいたずら書きのようなペイントが施されたユニークな映像から始まります。あり余るエネルギーを発散させようと浜辺で歌い踊る姿や、電車で血を流しながらも何かを訴えるように歌う姿など、“イカれた若い奴らのパワーにはかなわない”というセリフに相応しい若者たちが映し出されています。別の男性が気になっていると恋人に打ち明ける自由奔放な女性、その言葉に対して“俺たちは自由な関係だ”と余裕を見せるロック・ミュージシャン、恩人の恋人を奪おうとするロックスターを夢見る若者の姿が、無邪気で普遍的な切ない恋も予感させます。

ロックミュージックと西洋の影響に敵対的な80年代初頭の旧ソ連。そんな息苦しい時代に追い求めた、ロックと自由と淡い恋!ロックの新しい波を取り入れようとした若者たちの熱気と興奮が伝わるとともに、ひと夏の淡い青春も垣間見える映像となっています。

場面写真には、ロックカルチャーに対する規制が厳しかった時代に、座りながら静かにライブ鑑賞をする様子や、好きな音楽を奏でることに明け暮れる若者たちの姿が切り取られています。

監督は無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にある前衛的な芸術家キリル・セレブレンニコフ。1年半の自宅軟禁のさなかに本作を完成させました。

T・レックス「Broken Hearted Blues」、トーキング・ヘッズ「サイコ・キラー」、イギー・ポップ「パッセンジャー」、ルー・リード「パーフェクト・デイ」、デヴィッド・ボウイ「すべての若き野郎ども」など70’s~80’sのロックシーンを代表する名曲の数々が劇中を彩り、ミュージカルともMVともとれる実にユニークでスタイリッシュな映像演出でカバーされる点も、音楽ファン垂涎の見どころです。

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『LETO -レト-』(原題:LETO)

ときは1980年代前半。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたソ連時代のレニングラードでは、L・ツェッペリンやT・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロックが花開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとにある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた……。

『LETO -レト-』プレイリスト
※劇中歌唱はカヴァーとなります
「Dryan (You’re Trash)」 ズーパーク
「Broken-Hearted blues」 T・レックス
「LETO(The Summer)」ズーパーク
「Moi Druzya (My friends)」 キノ
「Bezdelnik」キノ
「サイコ・キラー」トーキング・ヘッズ
「Aluminievie Ogurtsy (Aluminium Cucumbers) 」 キノ
「Moya Sladkaya N(My Sweet N)」ズーパーク
「Moye Nastroiniye(My Mood)」 キノ
「Vosmiklassnitsa (Eighth Grade Girl)」キノ
「I am Waiting for the Man」 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
「パッセンジャー」 イギー・ポップ
「チルドレン・オブ・ザ・レボリューション」 T・レックス
「20センチュリー・ボーイ」 T・レックス
「Zvezda Rock-n-Rolla(Rock ‘n’ Roll Star)」 ズーパーク
「Kogda-to ty bil bitnikom (Once You Were a Bitnik)」 キノ
「パーフェクト・デイ」 ルー・リード
「アッシェズ・トゥ・アッシェズ」 デヴィッド・ボウイ
「Vremya Yest, A Deneg Net(Got Time,No Money)」キノ
「Na Kukhne (In the Kitchen)」 キノ
「すべての若き野郎ども(All the Young Dudes)」 モット・ザ・フープル
「6утра(6 A.M.)」ズーパーク
「Derevo (The Tree)」キノ
「Konchitsya Leto(Summer will End)」キノ(エンドロール曲)

監督/キリル・セレブレンニコフ
出演/ユ・テオ、イリーナ・ストラシェンバウム、ローマン・ビールィク
2018/ロシア・フランス/スコープサイズ/129分/モノクロ・カラー/英語・ロシア語/DCP/5.1ch/日本語字幕:神田直美/原語監修:松澤暢子/英題:LETO(The Summer) 

日本公開/2020年7月24日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給/キノフィルムズ/木下グループ
後援/駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化協力庁、ロシア文化フェスティバル組織委員会
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