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2020.04.17 16:00

『ホドロフスキーのサイコマジック』4月24日よりオンライン先行上映決定!

  • Fan's Voice Staff

新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月22日(金)に公開が延期された、91歳の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーの集大成とも言える新作映画『ホドロフスキーのサイコマジック』の「寄付込みオンライン先行上映」が、当初の公開日4月24日(金)より実施されることが決定しました。

今回の先行配信は、アップリンクの運営するオンライン映画館「アップリンク・クラウド」にて行われます。いずれも72時間レンタルとなる通常プラン1,900円と寄付込みプラン2,500円が用意され、映画館への支援として、本作の上映を予定している全国の映画館へ売上が均等に分配されます。

【通常プラン】1,900円(72時間レンタル)
料金から経費(約25%)を差し引いた額を、劇場と配給で5:5で分配

【寄付込みプラン】2,500円(72時間レンタル)
料金から経費(約25%)を差し引いた額を、劇場と配給で6:4で分配

期間:2020年4月24日(金)14:00~5月21日(木)14:00
取り扱い:アップリンク・オンライン・マーケット
参加映画館:アップリンク渋谷(東京)、アップリンク吉祥寺(東京)、新宿シネマカリテ(東京)、シネマ・ジャック&ベティ(神奈川)、あつぎのえいがかんkiki(神奈川)、シネマアミーゴ(神奈川)、シネマテークたかさき(群馬)、シアターキノ(北海道)、名古屋シネマテーク(愛知)、静岡シネギャラリー(静岡)、ほとり座(富山)、松本シネマセレクト(長野)、シネ・リーブル梅田(大阪)、アップリンク京都(京都)、元町映画館(兵庫)、横川シネマ(広島)、KBCシネマ(福岡)

※経費内訳:配信プラットフォーム(Vimeo)使用料10%、クレジットカード手数料5.5%、VAT(米国付加価値税)8.75%、残りをページ制作費に充当
※参加映画館は随時追加となります

また同日より、公開を記念したオリジナルグッズがオンラインで先行販売されます。タイトルロゴがあしらわれたTシャツに加えて、本作にも登場する『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』のTシャツとトートバッグ、そして全15種のシークレット缶バッジが取り揃えられています。グッズの詳細は4月21日に発表される予定です。

『エル・トポ』(70年)、『ホーリー・マウンテン』(73年)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(89年)などで知られるチリ出身の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー。彼が映画制作の傍ら、人生の多くの時間を費やしてきたのが心理療法「サイコマジック」です。ドイツの精神分析学者エーリッヒ・フロムと共に精神分析を学んだホドロフスキーが考案したこの心理療法は、“科学を基礎とする精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピー”とのこと。「サイコマジック」では、“言葉”ではなく“行為”で、人々の無意識に訴えかけ、遮るものを解き放ち、癒しを行うのが特徴です。

本ドキュメンタリーでは、実際にホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた10組の人々が出演。「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかが描かれます。社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開する様子は圧巻です。また本作は、ホドロフスキーのこれまでの映像表現がいかに「サイコマジック」という技法によって貫かれているかを解き明かし証明していくという意味で、ホドロフスキーファンにとっては必見といえるでしょう。

メディアからは、「常軌を逸している。悪趣味かつ、感動的。ホドロフスキーは今回も安全な道を選ばなかった」(ロック&フォーク)、「大胆に、変幻自在に、因習をブチ壊す」(ル・フィガロ)、「ただただ茫然とするばかりだ。ホドロフスキーは完全無欠のアーティストなのだ」(テレラマ)と評されています。

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『ホドロフスキーのサイコマジック』(原題:Psychomagie, un art pour guerir)

言葉を超越した癒し 究極の映画体験
91歳、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の集大成。これまで創り上げてきた作品が、いかに“サイコマジック”であったかを証明する。

「サイコマジック」とはホドロフスキーが考案した心理療法である。本作では自身のこれまでの作品での映像表現が、いかに「サイコマジック」という技法によって貫かれているかを解き明かしていく。実際にホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた10組の人々が出演し、「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかを描く。ホドロフスキーは、自身をフロイトと対置した上で、「サイコマジック」は科学が基礎とされる精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーであると語る。長年にわたり個人のトラウマに応答する一方、本作後半で社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開する様子は圧巻!

監督・脚本/アレハンドロ・ホドロフスキー
出演/アレハンドロ・ホドロフスキー、アルチュール・アッシュほか
2019年/フランス/104分/フランス語、スペイン語、英語/1:1.85/5.1ch/日本語字幕:比嘉世津子

日本公開/2020年5月22日(金)アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給/アップリンク
公式サイト
©SATORI FILMS FRANCE 2019 ©Pascal Montandon-Jodorowsky