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2020.02.25 8:00

『WAVES/ウェイブス』ルーカス・ヘッジズが出演を決めた理由とは?新場面写真も公開!

  • Fan's Voice Staff

注目の気鋭スタジオA24の最新作『WAVES/ウェイブス』に出演するルーカス・ヘッジズの新場面写真が公開されました。

ルーカス・ヘッジズと言えば、出演する映画が軒並み良作ばかりという若手実力派。『ギルバート・グレイプ』(93年)の原作・脚本を手掛けたピーター・ヘッジズを父に持ち、10歳の時に父が監督した『40オトコの恋愛事情』(07年)でのエキストラ出演で映画デビュー。ウェス・アンダーソン監督の『ムーンライズ・キングダム』(12年)では、ボーイスカウトのいじめっ子役として出演。そして、第89回アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16年)で、ヘッジズは弱冠20歳にして同賞助演男優賞にノミネートされ、その名を映画界に知らしめました。

以降、正に飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けているヘッジズ。『スリー・ビルボード』(17年)では、アカデミー賞で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド演じる主人公の息子を演じ、また『レディ・バード』(17年)では主人公が恋する少年役を演じました。そして満を持して初主演を務めたのが、両親から同性愛”矯正”プログラムへの参加を強いられた青年を描いた『ある少年の告白』(18年)。母親役にニコール・キッドマン、父親役にラッセル・クロウと、ハリウッド屈指の名俳優たちとの共演を果たし、第76回ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。続く主演2作目は、父ピーターが監督・脚本を務めた『ベン・イズ・バック』(18年)。薬物依存に陥る少年を演じ、母親役のジュリア・ロバーツと共演を果たしました。

そんなヘッジズが『WAVES/ウェイブス』で演じるのは、見えない傷を抱えた少女に優しく、そして静かに寄り添う恋人のルーク役。その屈託のない笑顔で作品に爽やかな風を運び込みます。出演を決めた理由について「僕がこれまでに演じてきた役は、どれも大きなプレッシャーを感じながら生きている。どの作品でも泣いていると茶化されたこともある。次第にどの役も僕らしさが反映されていないと感じるようになった。だから今回のピュアなラブストーリーに飛び付いたんだ。純粋なラブストーリーという点に惹かれた」と明かしています。

『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督は、「『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が大好きで、特にルーカスのファンだった」と語り、また、初めてルーカスに会った時のことを「彼も僕の作品を観てくれていて、彼から連絡してきてくれた。会った瞬間に意気投合した。うまく説明はできないけど、どこか深いところで繋がっている気がした。バーガーを食べながら楽しく話したのを覚えている」と振り返っています。

誰もが体験する青春の挫折、恋人との出会いと別れ、親子の確執、家族の絆、そしてすべての傷を癒す愛といったさまざまなテーマを、実験的かつ現代的な手法で鮮烈に描く『WAVES/ウェイブス』は、監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作されました。フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、アニマル・コレクティヴ、カニエ・ウェスト、レディオヘッドといったアーティスト達の今の時代を映す31曲が、登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝える〈プレイリスト・ムービー〉となっています。

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『WAVES/ウェイブス』(原題:Waves)

傷ついた今日も、癒えない傷も、愛の波が洗い流す──
高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手。美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。
一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る…。

楽曲一覧(31曲)
「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ
「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ
「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」 「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン
「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン
「UNKNOWN」 ケルヴィン・ハリソン・Jr
「LVL」 エイサップ・ロッキー
「AMERICA」 ザ・シューズ
「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー
「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス
「FOCUS」 H.E.R.
「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス
「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ
「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.
「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト
「GHOST!」 キッド・カディ
「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ
「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン
「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー
「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド
「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド
「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

監督・脚本/トレイ・エドワード・シュルツ
出演/ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲/トレント・レズナー&アッティカス・ロス
2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12

日本公開/2020年4月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給/ファントム・フィルム
公式サイト
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